アニモカブランズジャパンとSan FranTokyoがCool Catsと提携、日本アニメ市場への拡大で

日本及びアニメ市場へIP拡大へ

アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan)と同社子会社KLKTN(コレクション)運営のWeb3スタジオのサンフラントーキョー(San FranTokyo)が、クールキャッツ(Cool Cats Group)と戦略的パートナーシップを締結した。アニモカブランズジャパンが11月8日発表した。

このパートナーシップ締結は、クールキャッツグループが保有するIP「Cool Cats」を日本およびアニメ市場へ拡大するためのものだという。

クールキャッツは、2013年にアーティストのコリン・イーガン(Colin Egan)氏によって生み出された主人公「ブルーキャット(Blue Cat)」を中心としたグローバルなキャラクターブランドだ。

今回の戦略的パートナーシップの一環としてアニモカブランズジャパンは、クールキャッツの株式の一部を取得。またサンフラントーキョーはクールキャッツの全3つのコレクションからセカンダリーマーケットでNFTを購入したとのこと。

同パートナーシップで行われる具体的な取り組みとしてまず行われるのは、3社共同でのクールキャッツの読み切り漫画制作だ。同コンテンツは日本人マンガ家が執筆およびイラストを手掛けるという。

そしてサンフラントーキョーが取得した複数のクールキャッツのNFTを、作品の素材として提供するとのこと。

また今回のパートナシップにより両社は、日本のエンターテインメントおよびIPビジネス業界の主要な組織とクールキャッツとの関係構築をサポートしていくという。

これには、商品化やライセンス取引、国内IPとのコラボレーション、クールキャッツのIPを活用したVtuberコンテンツの制作などが含まれるとのことだ。

また発表によると今後、クールキャッツのIPの物語をサンフラントーキョーが展開する街に取り入れる可能性もあるという。具体的にはデジタルフィギュアのリリースや、日本のIPとのマーケティング戦略の連携なども予定しているとのことだ。

アニモカブランズジャパンのCEO兼代表取締役を務める岩瀬大輔氏は「このパートナーシップは、単にビジネスの成長をもたらすだけでなく、異なるカルチャーの相互理解と交流の促進、そしてグローバルに向けた日本のデジタルや芸術の魅力の本質を引き出すものでもあります。アニモカブランズジャパンはサンフラントーキョーとともに、クールキャッツのIPがさらに成長する機会を創り出せることを楽しみにしています」とコメントしている。

アニモカブランズジャパンは、アニモカブランズの戦略的子会社として2021年10月に設立された。また同社は日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーのweb3に関する世界展開を支援する目的で設立されている。

アニモカブランズジャパンは昨年8月、三菱UFJ銀行とアニモカブランズ(Animoca Brands Corporation Limited)から61.5億円の資金調達を行ったことを発表。これによりアニモカブランズジャパンの企業評価額は5億ドル(約683億円)となっている。

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images:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna・Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者