データ可用性ネットワーク「Celestia」、メインネットローンチ

「Celestia」がメインネットローンチ

モジュラー型ブロックチェーンネットワーク「セレスティア(Celestia)」のメインネットおよびネイティブトークン「TIA」が、日本時間10月31日23:00(世界協定時10月31日14:00)にメインネットローンチした。

「セレスティア」の発表によると、同ネットワークのメインネットはベータ版であり新技術を搭載していることから、不安定になる恐れやパフォーマンスが低下する場合があるとのこと。そのため同ネットワーク上でのプロトコルの構築は責任を持って行い、メンテナンスや開発に貢献するようセレスティア開発チームは呼び掛けている。

「セレスティア」は、データ可用性(DA)とコンセンサスを担うレイヤーのモジュラー型ブロックチェーン。データ可用性とは、処理中のブロックに含まれるデータを閲覧可能にする機能のこと。これによりユーザーがコンセンサスに達していない処理を正当であるか検証でき、無効なトランザクションを含んだブロックがファイナリティに達してしまうことが防止できる。

セレスティアは「トラスト(信頼)が必要な部分の最小化」を主要な設計目標としており、ユーザーが「セレスティア」と通信する際に中央集権的なAPIを必要としない。代わりに簡単に起動可能なライトノードをユーザーが実行することで「セレスティア」にてデータの公開・取得が可能だ。

また「セレスティア」は、メインネットローンチと同時にネイティブトークン「TIA」をローンチした。「TIA」は「セレスティア」でのネットワーク利用料やガバナンス、バリデーターになる際のステーキングトークンとして利用される。

コスモス(Cosmos)エコシステムやイーサリアム(Ethereum)のL2ネットワーク、ENS(イーサリアムネームサービス)などのブロックチェーンソーシャルサービスの利用者を対象とした「TIA」のエアドロッププログラムも実施され、今月18日までに受け取りを請求した対象ユーザーに対し、エアドロップが行われている。

また一部の暗号資産(仮想通貨)取引所ではローンチ以前から上場が決定しており、すでに取引が開始されている取引所も存在している。

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参考:セレスティアブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。