タイ大手カシコン銀行、同国暗号資産取引所サタン買収。デジタル資産関連3社設立も

カシコン銀行が暗号資産取引所サタン買収

タイの大手銀行であるカシコン銀行(Kasikorn Bank:K-Bank)が、同国の暗号資産(仮想通貨)取引所サタン(Satang)を運営するサタンコーポレーション(Satang Corporation)の株式97%を取得し、同社を買収したようだ。カシコン銀行からタイ証券取引委員会(SEC)へ10月30日に提出された書類によって明らかになった。

その書類によると今回の買収は、カシコン銀行の100%子会社であるユニタキャピタル(UNITA CAPITAL)を通じて実施されたとのこと。同子会社はデジタル資産事業への投資を目的とした企業。買収額については非公表のようだ。

なお株式が取得されたのは10月27日。同取引所の名称はサタンからオービットトレード(ORBIX TRADE)に変更される予定である。

さらにユニタキャピタルは、新たに100%子会社3社の設立も発表している。同新会社は、デジタル資産保管を行うオービットカストディアン(Orbix Custodian)、デジタル資産のファンドマネージャーのオービットインベスト(Orbix Invest)、ブロックチェーンインフラ開発事業を行うオービット・テクノロジー&イノベーション(Orbix Technology & Innovation)だ。なおオービットカストディアンとオービットインベストについては、現在営業許可申請中とのこと。

カシコン銀行は先月9月、同行のテクノロジー部門であるカシコン・ビジネス・テクノロジー・グループ(KBTG)を通じて、web3およびAIのスタートアップに投資するための1億ドル規模のファンドを立ち上げていた。

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参考:タイSEC
デザイン:一本寿和
images:iStocks/greenbutterfly
 

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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