TBSラジオ、LINEでNFT配布しリスナーのニーズと行動変容を検証。シンシズモと

TBSラジオがNFT配布の実証実験

TBSラジオとシンシズモが、NFTを活用し、ラジオ番組の新たな聴取体験の創出に向けた実証実験を行うことを10月27日発表した。シンシズモは、メッセージングアプリLINEで簡単にNFTを導入できるサービス「キリフダ」を提供する国内ブロックチェーン関連企業。

この実証実験は、ラジオのリスナーコミュニティ活性化を目的として、リスナーのコンテンツに対する愛着の向上や継続的な関係構築を、ブロックチェーン技術を活用して目指す取り組みだという。リスナーの熱量を可視化するために聴取証明・イベント参加証明となるデジタルステッカー(NFT)の配布を行うとのことだ。

この実証実験では、TBSラジオ『金曜ワイド ラジオTOKYO 「えんがわ」』の10月27日と11月3日の放送中に、LINEを使用したデジタルステッカーの配布を行うとのこと。

また『えんがわ』パーソナリティの玉袋筋太郎が出演するイベント「町中華フェスin豊洲」のイベント内でも、LINEを使用したデジタルステッカーの配布を行うとのことだ。なお同イベントは、11月3日~5日にアーバンドックららぽーと豊洲シーサイドデッキにて開催される。

『えんがわ』放送日のデジタルステッカー配布では、リスナーへのデジタルグッズへのニーズ調査を行うとのこと。

そして「町中華フェスin豊洲」でのデジタルステッカー配布では、リスナーの行動変容を促すツールとしての可能性を検証するとのことだ。

なお配布されるデジタルステッカーは、LINEのアカウント内からの受け取りとQRコードの読み取りでの受け取りの2通りが可能とのことだ。

注意事項としては、10月27日から11月27日が実証実験の運用期間であるため、それ以降はLINE公式アカウントからデジタルステッカーの閲覧ができなくなるとこと。ただしアプリウォレットへデジタルステッカーを移行すれば、継続的に閲覧が可能とのことだ。

TBSラジオおよびシンシズモは今回の実証実験を踏まえ、ブロックチェーン技術を使ったデジタルステッカーを利用したスポンサー企業向けの企画開発を行うとのこと。

店舗や会場で限定デジタルステッカーを受け取れる企画や、デジタルステッカーを店頭で認証してクーポンや限定グッズを配布する等、リアルの店舗や場所に送客するソリューションとして展開していく予定としている。

シンシズモは10月12日、今回TBSラジオへ提供した、LINEで簡単にNFTを導入できるサービス「キリフダ」をリリースしていた。

「キリフダ」では、LINEで完結するノンカストディアルウォレット、NFTの配布・販売・所有認証・一覧機能が提供されている。なお販売機能はクレジットカード対応となっており、その他にもNFTの譲渡機能が今後実装予定とのことだ。なお「キリフダ」導入にはユーザーや事業者は暗号資産(仮想通貨)を一切持たず、利用可能とのことだ。

「キリフダ」のサイトを確認したところ、同サービスで配布するNFTはLINE内でLINE Blockchain(フィンシア)だけでなく、パブリックチェーン上のNFTが展開可能とのこと。現状はEthereum(イーサリアム)・Polygon(ポリゴン)・PaletteChain(パレットチェーン)・LINE Blockchain(フィンシア)で利用できるとのこと。現在Astar(アスター)に対応中とのことだ。

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参考:TBSラジオ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Arkadiusz-Warguła・artacet・Who_I_am
 

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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