米SECゲンスラー委員長、ビットコインETF申請の審査は「作業中」と述べる

グレイスケール訴訟についてはコメント控える

米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)の審査状況について継続中である旨を明かした。10月18日のブルームバークTVのインタビューにてゲンスラー委員長が発言している。

ブルームバーグの取材のなかで、SECが審査している複数のビットコインETFの審査状況について質問されたゲンスラー委員長は、詳細は語らなかったが、「スタッフは複数のETF提出書類について作業を続けている」と述べた。

ゲンスラー委員長によれば、現在申請が提出されているのは「8件か10件」であり、「(審査を行う)SECの取引・市場部門のスタッフは、ディスクロージャー・レビュー・チームと呼ばれ、そのグループ中で、ETF発行者に対応し、フィードバックを行っている」とのことだ。

またゲンスラー委員長は、暗号資産運用会社グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)に対する訴訟の次の一手についての質問へのコメントは控えた。

また、もし承認された場合、SECは1つのファンドを単独で承認する可能性があるのか、もしくはすべてのファンドを一括して承認する可能性があるのかについても明言を避けている。

10月13日、グレイスケール申請の現物ビットコインETFへの承認拒否を取り消すよう命じられた米控訴裁の判決について、SECは控訴しない構えであることが報じられている。

控訴裁は来週中にも、この訴訟の判決をどのように執行すべきかを明記した命令を出す見込みだ。その命令の中には、グレイスケールの申請を再検討するようSECに指示することも含まれるとみられている。

また10月16日には、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)の現物ビットコインETFが承認されたという誤報を受け、BTCの価格が乱高下した。

関連ニュース

参考:ブルームバーグTV
デザイン:一本寿和

images:iStocks/LongQuattro・Funtap

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告