BNBチェーンの分散型ストレージ「BNB Greenfield」、メインネットローンチ

BNB Greenfieldがメインネットローンチ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供のL1ブロックチェーンBNBチェーン開発チームが、分散型データストレージ「BNBグリーンフィールド(BNB Greenfield)」のメインネットローンチを10月17日発表した。

分散型データストレージは、データを複数のノードに分散させることでセキュリティと耐久性を高めることができるシステムだ。また同システムは従来の中央集権型のクラウドストレージサービスと比較して、コスト面やプライバシー保護の面でもメリットがある。

なおBNBチェーンは、BNBビーコンチェーンとBNBスマートチェーンと呼ばれる2つのブロックチェーンで構成されており、バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain)として稼働していたEVM互換のブロックチェーンを改名したものである。

「BNBグリーンフィールド」はブロックチェーンベースであり、イーサリアム互換のアドレスでデータとトークンを作成・管理ができるという。またデータをネイティブの形でBNBスマートチェーンにブリッジさせることができるため、分散型アプリケーション(DApps)の開発者がより効率的で安全なデータストレージソリューションを利用できるとのこと。

また「BNBグリーンフィールド」では、BNBチェーン同様にBNBトークンをガス及びガバナンストークンとして採用しており、バリデーターはBNBトークンをステーキングすることでストレージ料金から収益を得られるとされている。

なお「BNBグリーンフィールド」は今年4月にテストネットローンチしていた。

発表によるとテストネットでは、200,000を超えるオンチェーントランザクションを処理し、150,000のウォレット アドレスに接続されたとのことだ。

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参考:BNBチェーン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/StationaryTraveller・iam2mai

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。