ガイアックスがDAOの法人業務代行サービス開始
DAO(分散型自律組織)のコンサルティング・実務支援を提供するガイアックスが、株式会社DAOエージェンシーを新たに設立し、「DAOX法人業務代行サービス」を開始することを10月10日発表した。
「DAOX法人業務代行サービス」は、DAOを運営する上で必要となる法人業務を代行するサービスとのこと。サーバー契約やクレジットカード登録、オフィス契約等を代行してくれるという。
これまでのDAO運営では上記のような業務は、DAOメンバーやメンバーが経営する法人が契約を行うことがあったが、代行メンバーもしくはその法人が「DAOから抜けた場合に契約を引き継ぐことが困難」であることや「権力が集まることで本来のDAOの意義から離れる」ことが懸念される。
DAOが「DAOX法人業務代行サービス」を利用することで、DAOメンバーの特定個人への依存がなくなり、DAO本来の意義である分散型で自律した組織実現のサポートが受けられるという。
なおこのサービスでは、一部暗号資産(仮想通貨)での決済に対応をしているとのこと。これにより暗号資産を取り扱うケースの多いDAOに対し利便性を確保したとのこと。
DAOエージェンシー代表取締役の小松田乃維氏によると、同社は年内に20のDAOの代行を目標にしているとのことだ。
ちなみに「DAOX法人業務代行サービス」を利用するには、DAOエージェンシーへ問い合わせを行い、ヒアリングを受ける流れとなっているようだ。
ガイアックスweb3事業本部長で一般社団法人日本ブロックチェーン協会の理事である峯荒夢氏は以下のようにコメントしている。
ガイアックスは2022年より、企業や自治体様のDAOの組成支援を行っていますが、中央集権的な組織が必要ないはずのDAOにおいて、サーバーやドメインの契約などクレジットカードでの支払いなど、DAOを代表する組織なしでは運営する事ができないというジレンマをみてきました。
クライアント様からも、これは本来のDAOの姿とは違うとのご指摘を頂くこともありました。こういったパターンではDAOに関わりの深い企業が事務局として、支払業務を行っていました。実際に事務局業務は手間がかかりリスクもあるので、長期間務めたくないとの意見もありました。
「DAOX法人業務代行サービス」は、この課題を解決するリーズナブルな手段だと考えています。今後、より多くの意義あるDAOが生まれていく一助となるよう、本取り組みを進めてまいります。
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デザイン:一本寿和
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