国内初、コインチェックにラップドビットコイン(WBTC)上場へ、ERC20で

コインチェックにWBTC上場へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)が、暗号資産ラップドビットコイン:Wrapped Bitcoin(WBTC)の取り扱い予定を10月6日発表した。10月11日の午後より取り扱いが開始となる予定。

なお国内取引所においてWBTCが上場するのは初の事例となる。

コインチェックでの各銘柄対象サービスは、Coincheck(WEB)およびCoincheckアプリにおける送金・受取・購入・売却と「Coincheck販売所」、「Coincheck取引所」、「Coincheck貸暗号資産サービス」、「Coincheckつみたて」となる。

また同取引所が提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」において決済通貨として10月12日から追加される予定とのこと。

今回コインチェックが取り扱うWBTCは、ERC-20規格のトークンとのこと。同取引所へ入金する場合は、イーサリアム(Ethereum)ネットワークからのみとなっている。

なお「あたらしい経済」編集部が、WBTCを上場銘柄として選定した理由についてコインチェックへ取材したところ、「ETHチェーン上で資産を持ちつつ、BTCの価格変動リスクを取りたい方に、より利便性高く法定通貨との交換機会を持っていただけるようにしたいという狙いがあります」との回答を得た。

コインチェックはWBTC上場により、合計27銘柄の暗号資産を取り扱うことになった。

現在コインチェックでは、イミュータブル(IMX)、エイプコイン(APE)、アクシーインフィニティ(AXS)に加え、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)※2020年9月15日より取り扱い一時停止中、リスク(LSK)、リップル(XRP)、ネム(XEM)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)、ステラルーメン(XLM)、クアンタム(QTEM)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、アイオーエスティー(IOST)、エンジンコイン(ENJ)、パレットトークン(PLT)、ザ・サンドボックス(SAND)、ポルカドット(DOT)、フィナンシェトークン(FNCT)、チリーズ(CHZ)、チェーンリンク(LINK)、ダイ(DAI)、メイカー(MKR)、ポリゴン(MATIC)、イミュータブル(IMX)、エイプコイン(APE)、アクシーインフィニティ(AXS)を取り扱っている。

なおシンボル(XYM)およびフレア(FLR)は付与を実施したのみである。またオーエムジー(OMG)は7月25日をもって上場廃止となっている。

コインチェック 執行役員 Crypto Asset事業本部長 澤村周平氏のコメント

「あたらしい経済」編集部は、コインチェックの執行役員 Crypto Asset事業本部長である澤村周平氏より以下のコメントを得た。

CoincheckでWBTCを取扱い開始できることを嬉しく思っております。WBTCが利用されているDeFi(分散型金融)系のサービスに関しては、その登場から未だ日が浅い中で、様々な観点から利用者の安全性や、そのための規制の在り方について活発な議論がなされている最中です。本銘柄扱いにおきましても、そのような前提を踏まえ、お客様に適切なリスク認識を持っていただいた上で取引に臨んでいただくための継続的努力をしてまいります。

今回Coincheckでは、販売所および取引所の両サービスでWBCTの取扱いを開始します。取引所サービスについては、マッチングエンジンの性能を考慮し、お客様に快適な取引環境を提供できる状態を保ちつつサービス展開をするために、銘柄ごとに優先順位をつけて取扱いを開始していく予定ではございますが、今後お取引いただける暗号資産の種類をより増やしていくことを計画しています。

今後とも、コインチェックは様々なリスク選好度を持つ投資家の皆様にサービスを提供していくとともに、多種多様なビジョンを持つ、新産業の開拓者たるweb3事業者の皆様を支援し、コインチェックプロダクトにつながる人口の拡大を目指してまいります。

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参考:コインチェック
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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