ドリコムとアニモカブランズジャパンが提携、「Eternal Crypt – Wizardry BC -」の海外展開へ向け

Web3領域のグローバル展開目指す

国内大手ゲーム企業ドリコムが、香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)の子会社Animoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)と、Web3領域におけるグローバル展開に向け、パートナーシップ締結に合意したと9月26日発表した。

このパートナーシップ締結によりドリコムは、同社が保有するIP「Wizardry(ウィザードリィ)」を活用したブロックチェーンゲーム『Eternal Crypt – Wizardry BC -』を、アニモカブランズジャパンが保有するグローバルパートナーと構築しているエコシステムと連携させ、海外展開へ向けた取り組みを検討していくという。

また両社は『Eternal Crypt – Wizardry BC -』以外にも著名IPを活用した様々なタイトルの海外展開も検討していくとのことだ。

『Eternal Crypt – Wizardry BC -』について

『Eternal Crypt – Wizardry BC -』は、1981年にアメリカで発表された3Dダンジョン探索型のRPGシリーズ「Wizardry」の世界観を踏襲しつつ、シンプルで手軽に遊べるクリッカーゲームとRPGの戦略的なプレイスタイルを掛け合わせたブロックチェーンゲームである。

現在、ドリコムがチューリンガム社と共同で開発中だ。

また、8月30日に実施されたCoincheck INO第1号案件としての「Adventurer Genesis Collection」先行販売では、アローリスト(先行購入権利)の応募が殺到し、申込み倍率113.8倍を記録。予定の100個が販売開始よりわずか47秒で完売している。

なお「Adventurer Genesis Collection」は、『Eternal Crypt – Wizardry BC -』のリリースに先立って販売されるユーティリティNFTだ。

アニモカブランズについて

アニモカブランズは、香港を拠点にブロックチェーンゲーム開発やNFTおよびメタバース分野への投資を行うユニコーン企業だ。

なお日本には、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーの、web3に関する世界展開を支援する目的の戦略的子会社としてAnimoca Brands株式会社(アニモカブランズジャパン)が設置されている。現在同社のCEO兼代表取締役は、ライフネット生命保険の元取締役会長であった岩瀬大輔氏が務めている。

アニモカブランズジャパンは6月、グリフィン(Gryfyn)および本田技研工業(Honda)とのコラボレーションを発表。同コラボレーションは、モータースポーツファンの体験を向上させることを目標にしており、キャンペーンでしか手に入らない賞品を提供するというものであった。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Lidiia-Moor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している