ワーナーミュージックがDapper Labsに出資しブロックチェーン共同開発、 よむネコとdouble jump.tokyoがVRゲームのデジタルデータをNFT化実証実験などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

ワーナーミュージックがDapper Labsに1120万ドル出資。そして、オリジナルブロックチェーンを共同開発

・ワーナーミュージックがクリプトキティーズなどを開発するブロックチェーン企業Dapper Labs(ダッパー・ラボ)に1120万ドル出資したことが、Fobrsの報道により明らかになった

・調達額の用途は、オリジナルのパブリックブロックチェーンFlow(フロウ)の開発、そしてFlow上のアプリケーションの開発

・あたらしい経済編集部はクリプトキティーズの開発者Benny氏に話を聞いた。同氏は「Flowはゼロから作ったオリジナルのパブリックチェーンで、その概要はDapper LabsのCTOがDevon5で話す予定だ」とコメントしてくれた

・Forbsの報道で、ワーナーミュージックのビジネス部門の副社長であるジェフ・ブロニコフスキー氏は「Flowはイーサリアムより何倍もトランザクション処理能力が高く、他のブロックチェーンプロジェクトにも拡張していきたい。そしてFlowを活用し、アーティストの様々な才能をデジタルアセットと紐づけて、ファンが今までとは異なった形でアーティストと関われる土壌をつくっていきたい」とコメントしている

・Dapper LabsのCEOは「スポーツ業界でFlowが使われた場合を想像してみてください。つまり、数十億人のスポーツファンが世界中でリアルタイムに検証済みの本物の限定版デジタル記念品を取引できるプラットフォームの可能性を想像してみて欲しいのです」とコメント

よむネコとdouble jump.tokyoがVRゲーム上のデジタルデータをNFT化する実証実験開始

・株式会社よむネコとdouble jump.tokyo株式会社が協業し、VRゲーム上のデジタルデータをNFT化する実証実験を開始

・なお、VRゲーム上のデジタルデータをNFT化する実証実験は世界初となる

・今回の実証実験は、よむネコ社が企画・開発した4人マルチプレイのVRオンラインアクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」にて、double jump.tokyo社が提供するブロックチェーンゲーム開発支援プログラム「MCH+」のNFT発行・管理機能を活用するとのこと

・VRにおけるブロックチェーン技術活用における業界基準を確立すべく多角的に実験を行っていくとのこと

・実証実験の第一段階として、「ソード・オブ・ガルガンチュア」内のアイテムを獲得できるクエストイベントを実施し、その際に獲得することができるデジタルデータをNFTとして発行する

・このNFTの所有者は、VRゲームの外で、これらを自由に取引することが可能になるとのこと

フランスの財務大臣が「欧州でLibra開発は認めない」と発言

・フランス財務大臣ル・メール氏がフランスのパリで開催されたOECDのブロックチェーンと仮想通貨に関する会議で、Libraに関する強い懸念と見解を表明

・ル・メール氏は「まず、わたしがいまのLiibraの状況を鑑みて、ヨーロッパの土壌でLibraを開発することを承認することは絶対にないと明らかにしたいです」とコメント

・さらに、同氏は「LibraはFacebookという1人のプレーヤーが保有するグローバル通貨になる可能性はあります。世界中に20億人以上のユーザーがいるのですから。だから、いま国家の通貨主権はLibraの脅威にさらされている現状があるのです」ともコメントしている

フランスは仮想通貨間の取引は免税にする予定であることが明らかに

・フランス財務大臣のル・メール氏がBloomberg Taxで「フランスでは仮想通貨から仮想通貨への取引は免税にしていく」とコメント

・フランスは仮想通貨で生まれた利益を従来の通貨(フィアット)に変換した場合にのみ課税していく方向性のようだ

・さらに、同氏は「仮想通貨と何らかの財・資産・サービスと交換した場合も、value-added tax (VAT)を課す」ことをコメントしている。VATは日本における消費税のようなもの

GINKANが電通のアクセラレーションプログラム「GRASSHOPPER」第2期に採択決定

・トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」を運営する株式会社GINKANが、株式会社電通の主催するアクセラレーションプログラム「GRASSHOPPER」第2期において、プログラム採択されたことを発表

・「GRASSHOPPER」は、電通とメンターがスタートアップをクリエイティブ面から支援するプログラム。第2期のプログラムを9月から11月の約3ヶ月間に実施される予定で、9企業が採択された

・シンクロライフはユーザー向け、飲食店向けのマーケティング課題を持っており、GRASSHOPPERに参加する事で、クリエイティブ面からの支援を受けグロースステージへ事業加速させるべくマーケティング面の強化を行うとのこと

・またSNS型であるシンクロライフは50万枚を超える食べ物の画像データや趣味嗜好データなど、豊富なビッグデータを保有しており、それらを電通のマーケティングノウハウやアセットを活用して新しいビジネスモデルを構築を目指すとのこと

アララが、ブロックチェーンを活用した個人間コイン流通サービスの実証実験結果を発表

・アララ株式会社がブロックチェーン技術を活用した個人間コイン流通サービスの実証実験の結果を発表

・実証実験は2019年4月17日~6月14日の期間に、大阪商工会議所にて同会議所の有志職員26名に対して行われた

・「良い行動」に対して、コインを送りあい貢献を可視化するという実験の結果、部門や年齢を超えたやり取りが生じ、コミュニケーションの活性化に繋がることが分かったとのこと

・80%以上の参加者が利用前と比べてコミュニケーションが活性化したと感じたとのこと。また、やり取りの頻度としては、週1回が過半数をしめ、「メールを送るほどでもない内容やSNSを知らない相手とのやりとりのキッカケになった」などの意見が寄せられたとのこと

・実験を通じ、クラウドファンディングのようにアイディアへの興味関心やニーズを図る手段としての活路も見出された(例:コインが10枚集まれば、業務に役立つEXCELのマクロを作成するという告知をし、10枚集まれば作成、達しなかった場合はコインを返却するといった活用法)

・今回の実証実験の結果を受け、社内コミュニケーションの活性化をはじめ、インセンティブとしての活用、さらには社員食堂やオフィス菓子の購入など購買活動での利用も見据え、サービスの改善に取り組んでいくとのこと

幻冬舎「あたらしい経済」、CoinPost、Hashhub、TokenLabが海外大手ブロックチェーンメディア「THE BLOCK」とパートナーシップを締結、日本語翻訳記事を各メディアで配信開始

・幻冬舎「あたらしい経済」がCoinPost、Hashhub、TokenLabと、NYを拠点とする海外大手ブロックチェーンメディアTHE BLOCKとパートナーシップを締結

・今回の業務提携により、各メディアで「THE BLOCK」のブロックチェーン/仮想通貨(暗号資産)に関するニュースや分析レポートなどの記事を日本語翻訳して公開

翻訳記事はこちら

・また本パートナーシップ締結を記念して、イベント「 THE BLOCK Meetup @ Tokyo」の開催が決定

・「 THE BLOCK Meetup @ Tokyo」は2019年10月4日(金)19:00~22:00 HashHubにて行われる。なお、参加費は無料

・お申し込みはこちら(connpass)

 

※詳しくはニュース解説は以下のラジオでお楽しみください

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(images:iStock / artsstock,Aleksei_Derin)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。