イーサL2「Arbitrum」、アービトラムオデッセイ再開へ

アービトラムオデッセイ再開へ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「Arbitrum(アービトラム)」が、「アービトラムオデッセイ(The Arbitrum Odyssey)」を9月27日に再開した。

「アービトラムオデッセイ」は、指定されたタスクをこなすことでアービトラム上の様々なプロジェクトを利用するイベントだ。計7週にわたって、毎週指定されたアービトラムワン(Arbitrum One)上の様々なプロジェクトを利用することで、バッジNFTが獲得できる。

このイベントの目的は、アービトラム上のプロジェクトをユーザーに体験させること。このイベントによってトークンのエアドロップは実施されないと発表されているものの、前回のエアドロップ時に請求されなかったトークンの使用用途はDAO(自律分散型組織)での決定に依存するため、エアドロップを期待して多くのユーザーが同イベントに参加している。

なお同イベントは、プロジェクトギャラクシー(Project Galaxy)とのコラボにより開催されている。

同イベントは昨年6月に開催されていたが、参加者が増え一時手数料が予想以上に高騰したことなどにより、このキャンペーンは中断された。またその後「アービトラム」を高速化するためのプロトコルアップグレードが実行予定であったため、その完了後に再開が予定されていた。しかし、これまで再開されていない状況だった。

再開した第1週目のタスクは、9月27日に開始され10月9日1:00までに完了する必要がある。また第1週のタスクはアービトラムとアバランチ(Avalaunche)で安い手数料でのスワップを提供するDeFiプロトコル「GMX」に関するものだ。具体的には「GMX」でレバレッジをかけた取引を行う、ソーシャルメディア(SNS)で自身の「GMX」のリファラルリンクをシェア、「GMX」の公式Xアカウントのフォローを行う必要がある。

またバッジNFTの受け取りについても、それぞれのタスクの期間中に受け取る必要があるため注意が必要である。

現在第2週以降にフィーチャーされるプロジェクトは明らかになっているものの、タスクについての詳細は公開されていない。

アービトラムの開発を主導するオフチェーンラボ(Offchain Labs)は9月1日、同チェーン用のプログラミング実行環境「スタイラス(Stylus)」をテストネットで公開した。

なお「スタイラス」は、ウェブアセンブリ(WebAssembly:WASM)にコンパイル(変換)可能な一般的なプログラミング言語(RustやC、C++など)で記述されたスマートコントラクトが実行可能なプログラミング環境のことで、これにより同チェーンでWASMベースのスマートコントラクトを用いたアプリケーションが開発可能になる。

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参考:アービトラム公式ページ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ket4up

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。