米SEC、アークインベストメント申請の「現物ビットコインETF」の承認可否をまたも延期

検討に十分な時間を確保するため

米証券取引委員会(SEC)が、米国著名投資家キャッシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)申請の現物(スポット)ビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)についての承認可否を再度延長した。SECが9月26日に発表した。

延期の対象となっているのは「ARK 21Shares Bitcoin ETF」だ。なおSECが同ETFの承認を延長するのはこれで2度目である。

SECは発表にて今回の承認延長の理由を「修正第3号によって修正された規則変更案とそこで提起された問題を検討するための十分な時間を確保するために、規則変更案を承認または不承認とする命令を発行するために、より長い期間を指定することが適切であると判断した」と述べている。

またSECは、提案されている「ARK 21Shares Bitcoin ETF」の承認可否の決定を来年に延期。新たな期限を1月10日としている。

これまでの経緯

アーク・インベストメント・マネジメントは2021年6月、SECへ「ARK 21Shares Bitcoin ETF」の申請を行っていたが、SECはこれを却下。

今年5月9日には、シーボー・グローバル・マーケッツ(Cboe Global Markets)が、同社運営の株式取引所「シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)」へ「ARK 21Shares Bitcoin ETF」を上場するための申請をSECに行っていた。なおシーボーが同ETFの上場をSEC求めるのはこれで3度目であった。

なおアーク・インベストメント・マネジメントは、SECが最終決定を下すまで最長240日(2024年1月まで)の猶予を与えていた。

また9月26日には米下院議員らがSECのゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長に対し、現物ビットコインETFの上場を認めるよう、書簡を送っていた。

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参考:SEC声明
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・Funtap

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者