英ゾディアカストディがOpenEdenと提携、ステーキングサービス提供へ

現実世界の利回り機会と連携

英ゾディアカストディ(Zodia Custody)が、シンガポール拠点の大手デジタル資産プラットフォーム開発企業オープンエデン(OpenEden)との提携を9月19日発表した。

この提携により、ゾディアカストディはカストディに保有される暗号資産(仮想通貨)を現実世界の利回り機会と連携させるとのこと。またゾディアカストディは、機関投資家向けにステーキング・サービスを提供するという。

オープンエデンの共同創設者であるジェレミー・ン(Jeremy Ng)氏は「数十億ドル相当のステーブルコインが、投資家のために簡単に利回りを生み出すことができるのに、そのままになっている」とし、「これは大きなチャンスであり、私たちとゾディアカストディは、それぞれのサービスプラットフォームを通じ、発行者と投資家が安全かつ透明性の高い方法で、トークン化された金融商品を通じてデジタル資産市場に参入できるようにすることで、機関投資家に提供したいと考えている」と述べている。

ゾディアカストディは9月12日、シンガポールのデジタル資産市場への参入を発表していた。

その発表によれば、銀行傘下の事業体がシンガポールの金融機関にデジタル資産のカストディサービスを提供するのはゾディアカストディが初めてとのことであり、同地域では銀行レベルでの暗号資産カストディ・サービスに対する需要が高まっているとのことであった。

ゾディアカストディについて

ゾディアカストディは、世界的な銀行金融グループの英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank:SCB)のベンチャー投資&インキュベーションユニットであるエスシーベンチャーズ(SC Ventures)と米大手資産運用会社ノーザントラスト(Northern Trust)が設立した、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューションを提供する企業だ。

また、SBIの子会社であるSBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)が、ゾディアカストディと合弁会社を設立することを2月3日発表している。

ゾディアカストディは英国金融行為監督機構(Financial Conduct Authority)に登録済みであり、アイルランド中央銀行とルクセンブルグの金融部門監視委員会(Commission de Surveillance du Secteur Financier)の登録も受けている。また日本の規制当局にも現在申請中だ。

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参考:ゾディアカストディ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LuckyStep48

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者