Web3コミュニケーションプロトコル「DMTP」、スクエニやアリーバらから資金調達

DMTPのハイフンがスクエニやアリーバらから資金調達

Web3コミュニケーションプロトコル「DMTP」開発のシンガポール拠点企業ハイフン(Highphen)が、スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX LIMITED)、アドウェイズ・ベンチャーズ、アリーバスタジオ(Arriba Studio)、キャピタルダオプロトコル(Capital DAO Protocol)、イーストベンチャーズ(East Ventures)より資金調達を実施したことを9月19日発表した。

なおハイフンCEOの佐々木亜留氏に取材したところ、調達額については非公開。調達資金についてはモバイルアプリ開発、CRM(顧客情報管理)機能の開発、グローバルマーケティングに利用するとのことだった。

「DMTP」はウォレットアドレスベースでメッセージの送受信ができるプロトコル。ユーザー同士のメッセージ送受信の他、メッセージの通知受信や特定のメッセージ開封により、「DMTP」で発行される独自トークンが得られるリワード機能等を実装することで、ユーザー体験(UX)向上と共に、ユーザーがウォレットでコミュニケーションを取ることの実現を目指している。

なお「DMTP」では事業者向けに、ユーザーのオンチェーン/オフチェーンの分析やオンチェーンデータからターゲティングしメッセージを配信する機能や、ユーザーのプロジェクト参加日などの特定のタイミングを起点に自動的にメッセージを配信する機能などを有するWeb3マーケティング機能を開発中とのことだ。

ハイフンは昨年9月、シードラウンドにて資金調達を実施。同ラウンドにはEast Ventures、Arriba Studio、ダブルジャンプトウキョウ(double jump.tokyo)、エンジェル投資家の絢斗優氏が参加していた。なおこの際の調達額についても非公開とのことだった。

またハイフンは今年7月、NTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)と連携を開始している。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/TaiChesco・BadBrother

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。