著名投資家マーク・キューバン、フィッシング詐欺で約1.3億円相当の暗号資産を損失=報道

マーク・キューバン氏が詐欺被害受ける=報道

著名投資家であるマーク・キューバン(Mark Cuban)氏が、フィッシング詐欺に遭い87万ドル(約1億2,800万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を失ったようだ。メディア「DLニュース(DL News)」が9月16日報じた。

なおこの事については最初に、X(旧ツイッター)の匿名アカウントであるワズクリプト(WazzCrypto)氏が、ブロックチェーンエクスプローラー「イーサスキャン(EtherScan)」にて、キューバン氏のものと見られるウォレットの動きを見てポスト(投稿)していたとのこと。

報道によるとキューバン氏が盗まれた暗号資産には、ETH、MATIC、wstETH(wrapped stETH)、各種ステーブルコインが含まれており、またスーパーレア(SuperRare)やイーサリアムネームサービス(Ethereum Name Service)といったトークンも盗まれたとのこと。合計10のトークンが被害に遭ったという。    

キューバン氏は自身の詐欺被害について「私がダウンロードしたのは、偽バージョンのメタマスク(MetaMask)でした」と説明。またその内容について「メタマスクが数回クラッシュし、私がそれを停止したらメールが来た為、オープンシー(OpenSea)のNFTをロックして、アカウントにある全てのポリゴンを転送しました」と「DLニュース」に対しコメントしている。

なおキューバン氏が保有する残りの暗号資産については現在、米大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)提供の保管サービスへ移動させてあるとのこと。

なお直近で著名人が関わった詐欺被害として、イーサリアム(Ethereum)の共同創業者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏のXアカウントがハッキング被害を受け、発生したものがある。今月10日、ハッカーは同アカウントからフィッシングリンクをポスト。投稿されたのは、リンク先にウォレットを接続し、無料の記念デジタルコレクティブルを受け取るよう勧める内容だった。

これにより691,000ドル(約1.1億円)相当の暗号資産とNFTが盗まれる被害が出ていた。しかし12日よりブテリン氏のXアカウントのパスワードはリセットされ、同氏によりアカウントは取り戻されている。

関連ニュース

参考:DLニュース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/jamesteohart・sumkinna

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している