サークル「USDC」、ニアプロトコル(NEAR)で正式ローンチ

USDCがNEAR Protocolで正式ローンチ

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」のネイティブ版トークンが、L1ブロックチェーンのニアプロトコル(NEAR Protocol)上で正式ローンチしたことが9月14日発表された。

これまでニアプロトコルではブリッジ版の「USDC」である「USDC.e」が利用されており、ネイティブ版がリリースされることで、これまで使用されていたブリッジ版に置き換わることが考えられる。

サークルは8月23日、9月中に「USDC」をベース(Base)、Cosmos via Noble(コスモスエコシステム)、ニア(NEAR)、オプティミズム(Optimism)、ポルカドット(Polkadot)に対応し、10月にPolygon PoS(ポリゴン)へ対応すると発表。9月5日にはベースとオプティミズムでのサポートが開始されている。

現在「USDC」は、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、トロン(TRON)、ステラ(Stellar)、フロウ(Flow)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース、オプティミズムに対応しており、今回ニアプロトコルに対応したことで12のブロックチェーンでネイティブ版「USDC」が利用可能となった。

なおサークルは、「USDC」をネイティブのまま各ブロックチェーン間を転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」をイーサリアム・アバランチ・アービトラムの3つのブロックチェーンに対応させている。

今後、他のブロックチェーンにも「CCTP」を対応させることが、サークルより発表されている。

ニアプロトコルは、分散型アプリケーションの開発促進を目的としたオープンソースプラットフォームで、2020年4月にメインネットローンチしたレイヤー1ブロックチェーン。多くのトランザクション処理を分散させて実行する機能「シャーディング」を実装しており、高い処理性能を有するとされている。

また同チェーンでは、JavaScriptやRustといった一般的なプログラミング言語にて、高速でユーザーフレンドリーな分散型アプリケーション(Dapps)が構築可能である。

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参考:サークルブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Liudmyla-Lishchyshyna

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。