グラブでweb3ウォレット利用可能に
米ドルステーブルコイン「USDC」発行企業であるサークル(Circle)が、東南アジアの配車アプリ運営のグラブ(Grab)との提携を9月13日発表した。この提携により、同配車アプリ「グラブ」にサークル提供のweb3サービスプラットフォームが試験導入されたとのこと。
この試験導入により「グラブ」利用のシンガポールユーザーは、アプリ内にてブロックチェーン対応ウォレット「グラブウェブ3ウォレット(Grab Web3 Wallet)」の設定が可能になったという。同ウォレットで報酬やコレクティブルを獲得し、NFTをバウチャーとして使用可能になったとのこと。
まずは今月15日から17日まで開催されるF1シンガポールグランプリにて、シンガポールの人気店舗などで「グラブウェブ3ウォレット」は利用できるという。
なおサークル提供のweb3サービスプラットフォームは、web2インターネット企業とweb3スタートアップ向けに、ステーブルコインやデジタル資産、スマートコントラクトの導入を支援するサービスだ。同サービスはサークルが「サークルウェブ3サービス(Circle Web3 Services)」として展開している。
またサークルとグラブによる今回の取り組みは、シンガポール金融管理局(MAS)の官民連携イニシアチブ「プロジェクト・ガーディアン(Project Guardian)」の一環として実施されているとのこと。
「プロジェクト・ガーディアン」は、MASが昨年5月より推進するプロジェクト。ホールセールの資金調達市場の効率化と流動性向上を目的とした、トークン化債券・預金の機関投資家間での取引可能性などを検討している。
今年6月には金融庁が「プロジェクト・ガーディアン」にオブザーバーとして参加することが発表されていた。
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参考:Circle
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