日本円ステーブルコインJPYC、累計発行額が20億円を突破

JPYCの累計発行額が20億円を突破

日本円連動ステーブルコイン「JPYC(JPYCoin)」の累計発行額が、今年8月に20億円を突破した。「JPYC」を取り扱うJPYC社が9月8日発表した。

「JPYC」は1JPYC=1円で取引される日本円連動の前払式扱いのステーブルコイン。法的な暗号資産(仮想通貨)に該当しないトークンとなっており、2021年1月27日よりJPYC社が発行・販売を行っている。

JPYC社は今年3月、第三者型前払式支払手段のライセンスを取得。年末までに決済サービス「JPYC Pay」のβ版を提供する予定となっている。

これにより「JPYC Pay」各加盟店の店頭やECサイト、ふるさと納税などで「JPYC」の利用が可能になる。

なお加盟店にとっては、既存のクレジットカードやQRコード決済に比べ、非常に安い決済手数料で「JPYC」を日本円に償還することが可能になると説明されており、2023年4月現在の予定で決済手数料は1%になるとのことだ。

なおこれまでJPYC社が取得していた「自家型前払式支払手段」では、ユーザーが購入した「JPYC」は、「JPYC販売所」にてギフト券(Vプリカ、gifteeBox)との交換や、静岡県川根本町の施設宿泊券との交換で利用ができていた。

現在「JPYC」はイーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、シデンネットワーク(Shiden Network)、ノーシス(Gnosis)、Avalanche(アバランチ)、アスターネットワーク(Astar Network)のブロックチェーンに対応している。

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参考:JPYC
images:iStocks/Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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