分散型取引所スシ(Sushi)が「Aptos」に展開、非EVMは初

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分散型取引所(DEX)の「スシ(Sushi)」が、レイヤー 1 ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」上にローンチしたことを9月11日に発表した。

アプトスは、昨年10月にメインネットローンチしたL1ブロックチェーン。メタ(旧フェイスブック)のデジタル資産事業ディエム(Diem)の開発チームに所属していたモー・シャイフ(Mo Shaikh)氏とエイブリー・チン(Avery Ching)氏が共同創業したアプトスラボ(Aptoslabs)が開発を主導している。なお「アプトス」ネットワークでの開発言語はRust言語をベースにディエムが開発した「Move(ムーヴ)」が採用されている。

スシはこれまで多くのブロックチェーンをサポートしてきたが、アプトスのような非EVMのブロックチェーンをサポートしたことはなく、初めてEVM互換性のないブロックチェーンをサポートすることになった。

「スシ」はブログにて「アプトスへのこの拡張により、主要なブロックチェーンネットワーク全体で新たなレベルのより深い流動性が解放されるだけでなく、クロスチェーン取引体験も大幅に向上します」と述べている。

アプトスラボは8月9日、米マイクロソフト(Microsoft)と提携し、同社提供のAIサービス「アジュールオープンAIサービス(Azure OpenAI Service)」をアプトスネットワークに統合したことを発表した。これにより「アプトス」のユーザーは、よりシームレスにweb2からweb3へオンボード可能としている。また「アプトス」としても高速で拡張性の高いブロックチェーンに強化されるとのことだ。

また「スシ」は今年4月、スマートコントラクトの脆弱性を突いた330万ドル(約4億円)規模のハッキング被害を受けた。流出した資金のほとんどは1人のユーザーのものであることが分かっており、流出資金のうち100ETHはスマートコントラクト監査を提供するブロックセク(BlockSec)によって回収され返還されたことが分かっている。

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参考:スシブログアプトスブログ
images:iStocks/noLimit46

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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