本田圭佑や渡辺創太らNext Web Capital出資の「LOCKON」、公式リリース

「LOCKON」が公式リリース

日本人創業メンバーが開発を進めるDeFi(分散型金融)プロジェクト「LOCKON(ロックオン)」が、公式リリースを9月11日発表した。

「LOCKON」のCo-FounderでCEOのMasahiro Kubota氏は「β版としてオープンな環境での試験運用を行い、さらに外部からの監査をクリアしたので、正式版として十分な品質が確保できると判断しました。また、UX向上のため、デザインのリブランディングも行う予定です」とリリースで述べている。

なお記事執筆時点でプラットフォームのデザインは一新されていた。

「LOCKON」は、web3オンチェーンデータ分析に伝統的金融のINDEX運用の要素を組み合わせた暗号資産の資産運用を提供するDeFiプロトコル。オンチェーン分析を活用し、6億以上のユニークアドレスの中から継続的に利益を確保しているウォレットアドレスを抽出し、それぞれのアドレスをINDEX化している。ユーザーはオファリングされたINDEXトークンを保有することで、資産運用が可能となる。

先月8月に「LOCKON」はベータ版にてINDEXをリリース。「LOCKON」にMetaMask(メタマスク)などのweb3ウォレットを接続し、ポリゴン(Polygon)ネットワークのネイティブトークンMATICで、INDEXトークンとなる「Lockon Passive Index(LPI)」もしくは「Lockon Balance Index(LBI)」を購入すればポジションが取れるようになっていた。

その際の発表では今後、DeFi投資の利便性と魅力を高めることを目的に、INDEXトークンのステーキング、紹介プログラム、クレジットカード決済などを追加していく予定とのことだった。

なお「LOCKON」は今年5月に北海道札幌市で開催された「B Dash Camp 2023 Spring in Sapporo」にて行われたピッチコンテスト「Crypto Arena」にて、準優勝を獲得している。

「LOCKON」の投資家には、本田圭佑氏のKSK Angel FundやCega Finance(セガファイナンス)共同創業者兼CEOである豊崎亜里紗氏、IZUMOのCEOであるShunsuke Oyu氏、Astar Network(アスターネットワーク)創業者の渡邉創太氏やFracton Ventures(フラクトンベンチャーズ)の共同創業者らの「Next Web Capital」が名を連ねている。その他にも日本発DeFi保険「InsureDAO」やArriba Studio(アリーバスタジオ)、HYPERITHM(ハイパーリズム)、FLICKSHOT(フリックショット)らも「LOCKON」に出資参加している。

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参考:LOCKON
images:iStocks/Myvector

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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