HashKey、初の流動性デジタル資産ファンドではアルトコイン投資に注力か=報道

BTCとETHへの投資は半分以下

暗号資産(仮想通貨)投資企業ハッシュキーキャピタル(HashKey Capital)が新たに組成したファンドでは、アルトコインに投資していくようだ。ロイターがハッシュキーキャピタルのポートフォリオ・マネージャーであるジュピター・チェン(Jupiter Zheng)氏のコメントとして9月1日報じた。

報道によれば、9月1日にローンチされたこのファンドでは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)への投資比率は50%以下となり、アルトコインへの分配を分散させるとのこと。またファンドの保有資産の一部には現金も含まれるとのことだ。

またチェン氏によれば、同ファンドは主に富裕層やアジアの富裕層を顧客とする投資会社などをターゲットにしており、見込み顧客をすでに獲得しているという。

ハッシュキーキャピタルは8月、香港証券先物委員会(HKSFC)が規制する流動性デジタル資産ファンドを9月1日にローンチする計画を発表していた。同ファンドは少なくとも1億ドル(約146億円)の資金調達を目指しているとのことだった。

ハッシュキーキャピタルについて

2018年の創業以来、ハッシュキーキャピタルはブロックチェーンおよび暗号資産企業のあらゆるステージで投資を行ってきており、顧客資産10億ドル以上を運用してきた。

これまでに、コスモス(Cosmos)、コインリスト(Coinlist)、アズテック(Aztec)、ブロックデーモン(Blockdaemon)、dYdX、アニモカブランズ(Animoca Brands)、マスクネットワーク(Mask Network)、ポルカドット(Polkadot)などに投資実績がある。

また5月には、ハッシュキーが香港のデジタル資産推進の動きを受け、資金調達を計画しているようだと報道されていた。

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参考:Reuters
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Aramyan・Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者