プレイシンクがブロックチェーン「Mintara」立ち上げ、アバランチのサブネットで

プレイシンクがアバランチサブネットで「Mintara」立ち上げ

国内web3関連企業のプレイシンクが、Avalanche(アバランチ)のサブネット技術を活用したブロックチェーン「Mintara(ミンタラ)」の立ち上げを8月30日発表した。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1(L1)ブロックチェーン。サブネットは、同チェーンを利用した独自ブロックチェーンを構築できる機能である。

なおプレイシンクは「Mintara」構築にあたり、アバランチ開発元の米Ava Labs(アバラボ)が提供する「Ava Cloud(アバクラウド)」を活用したという。同サービスは、ノーコードでサブネットが構築できるブロックチェーンのフルマネージドサービスだ。

発表によると「Mintara」は、顧客コミュニケーション用途でのNFT大量配布などの企業活動に求められる、web3利活用を実現するプラットフォームとのこと。プライベートチェーンであることから、ネットワーク利用時に発生する暗号資産(仮想通貨)による手数料支払いは必要ないとのこと。

またEVM(イーサリアムバーチャルマシン)との互換性があるため、イーサリアム(Ethereum)向けに開発されたDapps(分散型アプリケーション)やトークンがそのまま利用できるという。

さらに、プレイシンク独自の技術(特許申請中)を用いることで、エンドユーザーにとっても自己管理型のウォレットの準備や暗号資産での利用料支払いが不要とのことだ。

今後プレイシンクでは、アバランチサブネットのメリットおよび立ち上げノウハウを広く提供することを目指すという。

「Mintara」の今後の展開については、キャンペーン利用や実証実験、独自チェーンの利用の規模ではない案件のプラットフォームとして提供しつつ、大規模かつ継続的な取り組みにおいては、プレイシンクの技術とノウハウを提供することで、企業や団体毎の独自チェーンの立ち上げ支援を行っていくとのことだ。

またプレイシンクにおいては、既存会員やユーザーアカウントに簡単にウォレットを附帯できる「NFTCloak」の提供も行っていくとのことだ。

プレイシンクは先月7月31日、共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)と提携し、web3事業を共同推進していくことを発表している。

この提携により両社は、LMの会員基盤を活用し、既存のサービスからシームレスにつながるweb3サービスの提供を目指すとしている。またLMの持つ約1億の利用者アカウントが、2023年内を目処にweb3サービスに対応可能となることと、両社で独自ブロックチェーンを構築することも発表されている。

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参考:プレイシンク
デザイン:一本寿和

images:iStock:Vit_Mar/PIXTA:kata716-

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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