ステラ開発財団、WASMを開発促進する「Bytecode Alliance」に参加

ステラ(XLM)が「Bytecode Alliance」に参加

ステラ(Stellar)ネットワークの開発と成長をサポートする非営利団体のステラ開発財団(Stellar Development Foundation)が、ウェブアセンブリ(WebAssembly / WASM)などの開発を促進するオープンソースコミュニティー「バイトコードアライアンス(Bytecode Alliance)」に参加したことを8月22日に発表した。

ステラネットワークは2014年に決済用のネットワークとして登場し、2022年にはスマートコントラクトプラットホーム「そろばん(Soroban)」を実装した。

「そろばん」ではスマートコントラクトの実行プラットフォームとして、イーサリアム(Ethereum)やアバランチ(Avalanche)などの多くのブロックチェーンが採用するEVM(イーサリアムヴァーチャルマシン)ではなくWASM(ワズム)を採用している。

WASMとはグーグル(Google)、モジラ(Mozilla)、マイクロソフト(Microsoft)、アップル(Apple)らが共同開発した仮想マシンだ。C言語やJAVA、Rustなどの広く利用されている多くの言語をサポート可能な実行環境であり、ディズニープラス(Disney+)やアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)、グーグルアース(Google Earth)など多くのサービスの開発に利用されている。

その為、Web2のエンジニアは新たなプログラミング言語の学習をすることなく、スマートコントラクトを用いたアプリケーションの開発が行える。

「そろばん」開発者はステラのブログにて、ステラ開発財団は「バイトコードアライアンス」の一員になることでコミュニティの議論、連携、意思決定プロセスに参加し、ブロックチェーン全体とその開発者を擁護することを目的としていると述べている。

ステラネットワークは暗号資産(仮想通貨)ステラルーメン(XLM:Stellar Lumens)を発行している。ステラルーメンは現在希薄後時価総額が約9,186億円であり、一部の国内取引所でも売買可能だ。

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参考:ステラブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SB・Rawpixel

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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