米デジタル資産取引所「EDX Markets」、清算機関のカストディアンにアンカレッジデジタル選定

EDXクリアリングのカストディアンにアンカレッジデジタルが選定

米新興デジタル資産取引所EDXマーケッツ(EDX Markets:EDXM)の清算機関(クリアリングハウス)事業であるEDXクリアリング(EDX Clearing)において、カストディプロパイダーにアンカレッジデジタル(Anchorage Digital)が選定された。EDXMが8月23日発表している。

なおEDXクリアリングは、今年後半に開始する予定。同事業により「中央のカウンターパーティー(相手先の金融機関)に対する取引を促進し、参加者は価格競争の強化や決済リスクの低減の恩恵を受けることができ、また業務効率も向上する」と説明されている。

アンカレッジデジタルは、米連邦法規制を遵守した機関投資家向けの暗号資産カストディと暗号資産取引を展開する暗号資産プラットフォームを提供する企業だ。

なおEDXM本体では、カストディアンとしてブロックチェーンインフラ開発企業パクソス(Paxos)を採用している。

EDXMは今年6月20日、運営開始を発表。立ち上げにあたり、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4銘柄の暗号資産の取引を提供している。

「EDXM」では、顧客のデジタル資産を直接取り扱わない「ノンカストディアル(非保管)」モデルの取引所となっている。第三者の銀行や暗号資産カストディ機関を利用して顧客資産を保管する。

また「EDXM」は、顧客がフィデリティなどの証券会社を通じて注文を出す、株式市場と同様の形式をとる取引所となっている。

なお「EDXM」は、チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)、シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)、フィデリティ・デジタルアセット(Fidelity Digital Assets)といった大手金融機関や、パラダイム(Paradigm)、セコイアキャピタル(Sequoia Capital)、ヴァーツフィナンシャル(Virtu Financial)などの暗号資産関連のベンチャーキャピタルらによって支援され、独立した事業体として運営がされている。

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参考:EDXM
デザイン:一本寿和
images:iStocks/pp76

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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