ビットゲット、KYC未完了で取引の利用制限へ

ビットゲット、KYC未完了で取引の利用制限へ

シンガポール拠点の海外暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所ビットゲット(Bitget)が、KYC(本人確認手続き)認証に関する要件を8月21日更新した。これにより同取引所における全ユーザーは、KYCの登録が実質必須となる。

発表によると9月1日0:00(UTC+8)日本時間で同日1:00以降に新規登録をする場合、ユーザーはレベル1のKYC認証を完了する必要があるとした。

また9月1日1:00(日本時間)以前に登録が済んでいるユーザーについては、10月1日1:00(日本時間)までは通常通り入金・出金・取引が行えるという。

ただしそれ以降KYCを完了していないユーザーについては、引き出し・注文のキャンセル・サブスクリプションの償還、ポジションのクローズのみが可能となり、新たな取引注文の作成が制限されるとのことだ。

なおレベル1のKYCは、「政府発行のIDカード」の提出および「顔認証」が必要だ。このKYCが完了すれば、1日あたり300万USDTの出金および無制限の暗号資産の入金、そして法定通貨であれば1日あたり300万USDTまでの入金が可能となる。またP2P取引については無制限となる。

ビットゲットは今回のKYC認証要件更新について、「世界の暗号資産分野の規制要件を遵守し、安全な暗号資産取引環境を構築するため」としている。

なおビットゲットは、日本で無登録にて暗号資産交換業を行っていると金融庁が今年3月に警告を発している取引所だ。ちなみに同取引所は、米国やシンガポール、シリア、スーダン、香港など一部の国と地域で利用が制限されている。

今年5月には、同じく金融庁から警告されている海外暗号資産取引所であるバイビット(Bybit)がKYCを導入。また7月にはKuCoin(クーコイン)が全ユーザーへのKYC義務化を実施している。

関連ニュース

参考:Bitget
デザイン:一本寿和
images:iStocks/gesrey

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している