コンセンシス提供のスマコン自動解析ツール、Solidity開発フレームワーク「Foundry」に対応

ConsensysのDiligence FuzzingがFoundry対応

米コンセンシス(Consensys)が、Solidity(ソリディティ)スマートコントラクト自動解析ツール「ディリジェンス・ファジング(Diligence Fuzzing)」のオープンベータ版をアップグレードし、Solidity用の開発フレームワーク「ファウンドリー(Foundry)」のサポート開始を8月1日発表した。

「ディリジェンス・ファジング(別名Fuzzing-as-a-Service)」は、Solidityスマートコントラクトの脆弱性を検出する為の自動解析ツールだ。今回のアップグレードにより、「ディリジェンス・ファジング」を初めて利用する開発者に対するオンボーディングを促進し、また「ファウンドリー」ユーザーのUXを向上させる狙いがあるとのこと。

なお「ファウンドリー」とは、セキュリティに焦点を当てて開発されたSolidityの開発フレームワークプロジェクトのことで、2021年に公開されて以降、スピードや効率性、モジュール性の部分でSolidity開発者から人気がある。発表によると、2022年のSolidity開発者調査では「ファウンドリー」の使用率が前年比より28.4%増加したという。これらを受け今回「ディリジェンス・ファジング」は「ファウンドリー」をサポート開始したとのことだ。

現在「ディリジェンス・ファジング」は無料サブスクリプションで多くの機能を利用でき、また有料サブスクリプションでは、各プロジェクトや開発者独自のニーズに合わせたプランで幅広いオプションを利用できるとのこと。

コンセンシスの目標は、スマートコントラクトのファジングをシームレスなプロセスにすることで、web3開発者がセキュリティツールの設定に時間を費やすことなく、開発に集中できるようにすることだという。なおファジングとは、製品やシステムの潜在的なバグや脆弱性を検出する為のソフトウェアテストの手法だ。

そしてコンセンシスは今回の取り組みについて「最も重要なことは、100万ドル規模のハッキングやエクスプロイトが普通ではなく例外となるような、安全でセキュアなWeb3の実現に向けた我々のコミットメントを強化することです」と発表にて説明している。

ちなみにコンセンシスは6月27日にリブランディングを行い、ロゴの刷新と綴りを「ConsenSys」から「Consensys」へ変更している。

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参考:Consensys
デザイン:一本寿和
images:iStocks/RAPEEPON-BOONSONGSUWAN・dalebor

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。