パンケーキスワップv3、CAKEステーキングで取引手数料を分配開始

パンケーキスワップが取引手数料を分配開始

大手DEX(分散型取引所)パンケーキスワップ(PancakeSwap)が、同プロトコル提供のステーキングサービス参加者に対し、同プロトコルが得た手数料収入の一部を分配することを7月31日に発表した。

手数料収入が分配されるステーキングプールは、パンケーキスワップが発行するネイティブトークン「CAKE」用のステーキングプール「CAKEプール」だ。「CAKEプール」はこれまでも提供されていたステーキングプールであり、手数料収入の分配はこれまで提供されていた利回りに追加して支払われる形になる。

分配される手数料収入は、パンケーキスワップの3つ目のバージョンである「パンケーキスワップv3」でスワップの手数料としてプロトコルが得たものだ。このうち0.01% および 0.05%が科せられた取引ペアの利用で得られた手数料収入の5パーセントがステーキング参加者に分配される。

なお受け取れる手数料収入の分配は、プールに預け入れた「CAKE」の量とロックの期間によって決定される。預け入れる「CAKE」の量が多くなるほど、またステーキングプールに「CAKE」をロックする期間が長くなるほど受け取れる分配の量が増えるとのこと。

手数料収入の分配はUTC(世界標準時)で毎週水曜日に1回行われる予定であり、第1回目の分配は8月2日23:59までにステーキングプールに参加し、 8月9日23:59までステーキングに参加したユーザーに行われる。なお8月3日以降に参加した場合でも、2回目以降の手数料収入の分配は受け取ることが可能だ。

なおパンケーキスワップは手数料収入の分配開始を記念して、8月に行われる分配に6月と7月に蓄積された手数料収入の分配分を追加して支払う「収益分配ボーナス」を開催するとのことだ。

ちなみにパンケーキスワップは先日7月27日、マルチチェーン化の一環としてイーサリアム(Ethereum)のL2ネットワークのzkSync Era(zkシンクエラ)に「パンケーキスワップv3」をローンチしている。

これにより「パンケーキスワップv3」ではzkシンクエラの他、BNBチェーン、イーサリアム(Ethereum)メインネット、アプトス(Aptos)、ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)4つのメインネットにて稼働することになった。なお「パンケーキスワップv3」では、リネア(Linea)のゴエリ(Goerli)テストネットにも対応している。

関連ニュース

参考:パンケーキスワップ
images:Aramyan

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告