フィナンシェ、中央大学のサッカー部とバスケットボール部の部費調達にトークン発行活用へ

中央大学のサッカー部とバスケットボール部がFiNANCiEでトークン発行へ

トークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」運営のフィナンシェが、中央大学のサッカー部およびバスケットボール部とのweb3活用に向けた取り組み開始を8月2日発表した。

これに伴いフィナンシェは、両団体の活動費を調達するために、両団体のトークン発行と販売を8月8日に実施する予定だという。

フィナンシェによるとこれまでの大学の部活動では、所属する学生からの部費や大学からの分配金を主な活動資金にしてきたという。しかし、それらの資金は利用可能な使途が限定的であるとともに、部活動を取り巻く諸環境(住環境、食環境、練習環境、観戦環境等)を抜本的に改善するためには資金が絶対的に不足している状況とのこと。そのため、それらの環境を改善するためには、さらなる資金調達が必要だと説明している。

なお両団体は昨年3月に、学生からの部費に頼らない部活動の運営やガバナンス体制の強化を目指し法人を設立している。サッカー部には一般社団法人CHUO SOCCER GROUP(CSG)が、バスケットボール部には一般社団法人CHUO BASKETBALL GROUP(CBG)がそれぞれの団体の支援活動を行っている。

発表によると今後は、フィナンシェのweb3分野における知見を結集し、両チームの活動資金の調達において新たなモデルケースを確立することで、より良い練習環境の構築を目指すとのこと。

またトークンを活用したコミュニティを形成することを通じて関係人口を増やし、大学スポーツの潜在市場を刺激することを通じ、大学スポーツの健全な市場化のためのイノベーションモデル実現を目指すとのことだ。

フィナンシェについて

フィナンシェ運営の「FiNANCiE」は、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどがトークン発行によるファンディングを実施することで、資金調達ができるプラットフォーム。トークンの購入者は「FiNANCiE」内の各チームコミュニティに参加できる権利やコミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。

またフィナンシェは、今年3月に国内3例目のIEO案件としてフィナンシェトークン(FNCT)をコインチェック提供の「Coincheck IEO」にて販売を実施。FNCTの申込金額は200億円を突破し、倍率18.78倍で約10億円相当のFNCTが販売された。

なおFNCTは「FiNANCiE」ユーザーへの報酬や「FiNANCiE」上の優良なコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブとして活用されるプラットフォームトークンとしての役割を持つという。前述したように「FiNANCiE」では、スポーツチームや企業発足のプロジェクトなどが「FiNANCiE」内で発行する暗号資産ではないCT(コミュニティトークン)の発行も行われている。

ちなみにFNCTはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で発行される暗号資産(仮想通貨)だが、「FiNANCiE」上での利用やステーキングやガバナンスに関するFNCTはポリゴンブロックチェーン上にブリッジされたトークンが利用されるとのことだ。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/master1305

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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