豪華クリエイター書き下ろしのデジタルバッジ配布へ
バーチャルエンターテインメント提供のアナザーボール(AnotherBall)が、新プロジェクト「SAI by IZUMO」をリリースしたと7月28日発表した。
「SAI by IZUMO」は、日本のエンタメシーンを代表するクリエイター陣が様々な「Ailis(アイリス)」を描くプロジェクト。アナザーボールは今年2月、AI・Web3技術活用のVTuberプロジェクト「IZUMO」を始動。シンボルキャラクター「アイリス」のアバターアセットを営利・非営利を問わず無料公開し、クリエイターの可能性を引き出すための施策を行っている。
今回リリースされた「SAI by IZUMO」は「IZUMO」の派生プロジェクトとなる。
「SAI by IZUMO」に参加するクリエイター陣には、「Pokémon GO」のキャラクターデザインで知られるコザキユースケ氏、「魔法少女まどか☆マギカ」など数々なアニメで声優を担当する悠木碧氏、「初音ミク」、「鏡音リン・レン」などボーカロイドシリーズにおいて多くのキャラクターデザインを担当するイラストレーターのKEI氏、「チェンソーマン」のアニメーション監督である中山竜氏、「リコリス・リコイル」「ソードアート・オンライン」シリーズなどのアニメーション監督である足立慎吾氏、「ポケモンカードゲーム」「デュエル・マスターズ」の実績で知られるユーチューバー・イラストレーターのさいとうなおき氏の6名が参加するという。
「SAI by IZUMO」の第一弾には、コザキユースケ氏による「アイリス」描き下ろしイラストのデジタルバッジが7月28日~8月3日の期間で無料配布される。
なお各クリエイターが特別に描き下ろしたイラストは、「ソウルバウンドトークン(SBT)」の技術を用いて譲渡不可能なデジタルバッジとして発行されるとのことだ。
ちなみにSBTとは、他のアカウントに移転・譲渡のできないNFTのこと。SBT化したものは二次流通不可の永久証明のような存在として扱われる。
「あたらしい経済」編集部が実際にNFTを発行して確認したところ、NFTの発行・受取はSUSHI TOP MARKETING(スシトップマーケティング)提供のNFT配布サービス「NFT Shot」を用いて行われていた。
また「あたらしい経済」編集部がアナザーボールに取材したところ、NFTがミント(発行/鋳造)されるブロックチェーンは、ポリゴン(Polygon)とのことだった。
今後、各クリエイターの描き下ろしイラストは公式ウェブサイト及びIZUMO公式Twitter上で発表していくとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:SAI by IZUMO
images:iStocks/Nikolay-Vdovichenko