米下院委、ステーブルコイン規制法案合意に至らず。議長が発言

合意に至らず

米下院金融サービス委員会の共和党と民主党のトップは7月27日、ステーブルコインの連邦規制枠組みを確立する法案について、合意に至らなかったと述べた。

この法案は、州の規制当局の権限を維持しつつ、米国連邦準備制度理事会(FRB)にステーブルコインの発行要件を書かせるというもので、以前はステーブルコインの発行者が州の体制で規制されることを選ぶことで、より厳しい監督を逃れることができるという一部の民主党議員の懸念に対処するために修正されていた。

しかし、下院金融サービス委員会のパトリック・マクヘンリー(Patrick McHenry)委員長は27日に公聴会の冒頭にて、同委員会の民主党トップのマキシン・ウォーターズ(Maxine Waters)下院議員とは合意に達していないと述べた。

マクヘンリ―委員長は「48時間前には結論が出るだろうと期待していたが、ホワイトハウスがわれわれの主張を再検討し、合意しなかった」と述べている。

この膠着状態は、委員会が暗号資産(仮想通貨)に対する規制の枠組みを構築し、トークンが証券なのか商品なのかを明確にすることを目的とした超党派の法案を提出した翌日に起こった。

この法案は下院農業委員会でも審議される予定だ。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
US congressional committee fails to reach deal on stablecoin bill, chair says By Hannah Lang
Reporting by Hannah Lang in Washington; Editing by Bill Berkrot
翻訳:髙橋知里(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された