コロプラのブロックチェーンゲーム子会社がIEOへ、コインチェックで3例目

ブリリアントクリプトがIEOへ

大手ゲーム企業コロプラの子会社であるブリリアントクリプト(Brilliantcrypto)が、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックとIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)へ向けた契約を締結した。コロプラが7月20日発表した。

ブリリアントクリプトは、ブロックチェーンゲームを手掛ける企業。GameFi(ゲーム×金融)事業を行う会社として昨年11月9日に設立されたコロプラの100%子会社だ。同子会社は昨年11月の設立発表の際、世界市場に向けた事業展開を行っていくと発表していた。

なおIEOとは、企業等のブロックチェーンプロジェクト発行のトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。

過去国内においてIEOで販売された暗号資産は4銘柄ある。Hashpalette(ハッシュパレット)がコインチェックで実施した「パレットトークン(PLT)」と「FC琉球」がGMOコインで実施した「FCRコイン(FCR)」、フィナンシェがコインチェックで実施した「フィナンシェトークン(FNCT)」、オーバースがcoinbook(コインブック)およびDMM Bitcoinで実施した「Nippon Idol Token(NIDT)」だ。なおコインチェックとしては今回のブリリアントクリプトで3例目のIEOへ向けた契約を締結したことになる。

今回の契約締結によりコロプラグループとコインチェックは、ブリリアントクリプトが開発中のブロックチェーンゲームとコインチェックの暗号資産取引サービスを連動させ、新しいゲーム体験とGameFi市場の創出へ向けともに取り組み、グローバル展開を目指すとのこと。

ただし、IEOの実施時期の見通しや販売される新規暗号資産の名称およびティッカーシンボルなど詳細は、今後決定次第アナウンスされるとのことだ。

なおブリリアントクリプトが現在開発のブロックチェーンゲームは、ビットコインの合意形成メカニズム「Proof of Work」からインスピレーションを受けており、ゲームプレイが他者のために価値を証明する「Proof of Gaming」という新しいモデルを導入。持続的な「P2E(Play to Earn:遊んで稼ぐ)」を実現し、日本発グローバルの大型プロジェクトを目指すという。

またIEOにより、取引所のユーザー基盤と販売網を活用することで、ゲーム立ち上げ段階からのコミュニティの活性化を目指すとのことだ。

この開発中のブロックチェーンゲームについての詳細は、2023年7月25日・26日に東京国際フォーラムにて開催されるグローバルカンファレンス「WebX 2023」で発表される予定とのこと。

25日(火)の14:00より、ブリリアントクリプトの代表取締役社長の馬場功淳氏がプレゼンテーションを行うとのことだ。

なお同氏はコロプラの創業者で代表取締役会長兼チーフクリエイターでもある。

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    この記事の著者・インタビューイ

    髙橋知里

    「あたらしい経済」編集部 記者・編集者