シードラウンドにはアーサー・ヘイズも参加
ポルトガル拠点でステーブルコインを開発するスタートアップのエテナ(Ethena)が、暗号資産(仮想通貨)投資会社ドラゴンフライ・キャピタル(Dragonfly Capital)の主導するシードラウンドで600万ドル(約8.3億円)を調達した。暗号資産メディアのアクシオス(Axios)をはじめ各社が7月17日報じている。
アクシオスによれば、同ラウンドには、ビットメックス(BitMEX)の創設者アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)と同氏のファミリーオフィスであるメイルストロム(Maelstrom)、そしてデリビット(Deribit)、バイビット(Bybit)、オーケーエックス(OKX)、ジェミナイ(Gemini)、フォビ(Huobi)などの暗号資産デリバティブ取引所などが参加したという。
エテナは、ステークされたイーサリアム(ETH)とスワップマージンを使用して利回りを生成する貯蓄債券とデリバティブを担保とするイーサリアムベースのステーブルコイン「USDe」を開発する企業だ。
今回調達した資金の使途は、第3四半期中のステーブルコインと債券のローンチに充てる予定だという。
エテナが開発する「USDe」は、オンチェーンでのカストディと決済を行うという。同ステーブルコインは、ユーザーが提供する担保を利用し、パーペチュアルスワップを使ってイーサリアムをショートすることで価格エクスポージャーをヘッジし、米ドルとのペッグを維持するとのことだ。
ドラゴンフライ・キャピタルは昨年4月、6億5000万ドル(約840億円)規模のクリプトベンチャーファンド「ドラゴンフライファンド III(DragonflyFundIII)」を設立。またコインデスクによると同ファンドには、大手VCのタイガーグローバル(Tiger Global)、KKR、セコイア・チャイナ(Sequoia China)などが参加しているとのことだ。
また今年4月には、暗号資産デリバティブ取引所のビットゲットへ1000万ドル(約1.3億円)の戦略投資を行ったことを発表していた。
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