ポリゴンラボ、「MATIC」を「POL」にアップグレードする提案公開。「Polygon2.0」一環で

MATICをPOLにアップグレードする提案が公開

ポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ポリゴン(Polygon)のネイティブトークン「MATIC」を新トークン「POL」へアップグレードする提案を7月13日発表した。

今回の提案は、6月13日に発表されたポリゴンの新たなロードマップ「Polygon2.0」の一環である。「Polygon2.0」についてはこれまで、フラッグシップブロックチェーン「ポリゴンPoS(Polygon PoS)」のアップグレードおよびプロトコルアーキテクチャの改良が発表されており、今回の「POL」へのアップグレードは「Polygon2.0」3つ目の発表となる。

ポリゴンラボはブログにて「BTC」を第1世代、「ETH」を第2世代のネイティブトークンと表現。「POL」について、「ETH」が確立したトークンの生産的価値をさらに飛躍させた第3世代のネイティブトークンであると述べている。

具体的には「POL」を用いることで、同時にポリゴンエコシステム内の複数のチェーンのバリデーターになれるとのこと。また「ゼロ知識証明の作成」や「データの可用性の保証」など、「POL」によりエコシステム内の全てのチェーンがバリデーターに対し、複数の役割及びその報酬を与えられるようになることが「POL」の革新的な改善であるという。

ホワイトペーパーによると「POL」の初期供給量は100億枚であり、そのすべてを「MATIC」からの移行に充てるとのこと。またトークンの移行についても記載されており、この移行をできるだけ簡素化するためにスマートコントラクトを用いたトークンの交換が利用されるという。

なおDeFi(分散型金融)やスマートコントラクトに数年間「MATIC」をロックしている保有者もいるため無制限ではないものの、例えば4年間のような長期間の交換には対応するべきであるとの記載もされている。

「Polygon2.0」に関する発表は全4回が予告されており、次回行われる「ガバナンスについて」の発表で最後になる。

関連ニュース

    参考:ポリゴンラボ
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/monkeybusinessimages

    この記事の著者・インタビューイ

    田村聖次

    和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

    合わせて読みたい記事

    【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

    イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

    広告

    アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

    アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された