Uniswap v3、アバランチ(AVAX)で稼働開始

ユニスワップv3がアバランチで稼働開始

大手DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)が、「ユニスワップ v3(Uniswap v3)」をアバランチ(Avalanche)ブロックチェーン上にローンチしたことを7月13日発表した。

今回のマルチチェーン展開により「ユニスワップv3」は、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、セロ(Celo)、オプティミズム(Optimism)、アービトラム(Arbitrum)、BNBチェーン(BNB Chain)、およびアバランチの7つのブロックチェーンで利用可能になった。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1(L1)ブロックチェーン。

アバランチは異なるデータ構造を採用するContract Chain(Cチェーン)、Platform Chain(Pチェーン)、Exchange Chain(Xチェーン)の3つのチェーンで構成されたブロックチェーンであり、それぞれで重要機能の役割を分担している。

Cチェーンではスマートコントラクトの実行が可能なため、dAppsの構築に利用される。またPチェーンはアバランチにおけるメタデータを記録するチェーンとなっており、ネイティブトークン「AVAX」のステーキングやバリデーター、サブネットの管理に用いられる。そしてXチェーンは資産の作成およびトレードに特化したチェーンとなっている。

またアバランチでは、同ネットワークを利用して独自ブロックチェーンが構築できる「サブネット」の機能も提供している。

今回「ユニスワップv3」は、Cチェーン上に展開されている。またアバランチ展開にあたり、ブリッジプロトコルはレイヤーゼロ(LayerZero)が選出されており、アバランチへの「ユニスワップv3」展開もレイヤーゼロ開発元のレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)が行っている。

なお今回のアバランチ展開は、今年3月に実施されたガバナンス投票において、賛成95.08%、反対4.91%の結果のうえ決定している。

ちなみに「ユニスワップv3」がマルチチェーン展開する理由として、今年4月に同プロトコルのBSL(ビジネスソースライセンス)が期限切れになったことが関係している。BSL期限切れにより、第3者が「ユニスワップv3」を商用目的でデプロイできるようになるため、他チェーンにて公式以外の「ユニスワップv3」が複数展開されてしまうことが想定されたためである。

またユニスワップでは現在「ユニスワップv4」のリリースに向けたタイムラインも公開されている。同プロトコルのリリースは、イーサリアム(Ethereum)の次期大型アップグレード「デンクン(Deneb+Cancun)」の実装後から監査プロセスを経て実施されることが予想されている。

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    参考:ユニスワップガバナンスユニスワップガバナンス2
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Yellow-duck

    この記事の著者・インタビューイ

    大津賀新也

    「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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