ベリロンとアスター(ASTR)が提携、アフリカ諸国への進出目指し

ベリロンとアスターが提携

日本発のNFTコレクション「VeryLongAnimals(通称:ベリロン)」を提供するMEISO(メイソー)が、日本発パブリックブロックチェーンAstar Network(アスターネットワーク)との提携を7月12日発表した。

この提携は、両社がアフリカ大国を始めとした新興国への進出を目指すと共に、ベリロンのキャラクターとアスターネットワークを活用し、日本のクリエイターをアフリカへ進出支援することが目的だという。

現在日本国内の他、ナイジェリアなどのアフリカ大陸諸国でも人気のNFTプロジェクトとなった「ベリロン」は、アスターネットワークの掲げる「Go To Global(日本から世界へ)」という価値観に合致し、今回の提携を進めたとのことだ。

また今回の提携に伴いメイソーは、第2回目となるベリロンのゲームハッカソンをアスターネットワーク上で実施するとのこと。同イベントは、国内のみならずアフリカなど新興国で多くの人に遊ばれるカジュアルゲームを開発することを目的とし、ベリロンとアスターネットワークの認知を国際的に高め、グローバルなファンを獲得することを狙いとしているとのことだ。

さらにメイソーは、アスターネットワークらによって7月29日から2日間に渡って開催される「UNDEFINED HACKER HOUSE」にて、ベリロンのIPとプライズを提供するという(詳細や条件は後日発表)。なおメイソーは将来的に、複数のハッカソンでのプライズ/IP提供やワークショップを行うとしている。

なお現在、東京都大手町の大手町ビル2階にある「MIRAI LAB PALETTE(ミライラボパレット)」に設置されている自動販売機にて、「ベリロン」の二次創作NFTが販売されている。そのNFTはアスターネットワーク上にミント(発行/鋳造)されている。

アスターネットワークとは

アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして2021年12月に接続し、2022年1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。

ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。ポルカドットリレーチェーンでは、スマートコントラクトをサポートしていない為、アスターはポルカドットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)やWasm(ウェブアセンブリ)を提供することで、複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンスマートコントラクトハブの役割を担っている。

またアスターネットワークでは、開発者支援の為にBuild to Earn(構築して稼ぐ)の仕組みである「dApp staking」有しているのが特徴だ。「アスターネットワーク」と統合したdAppやインフラストラクチャに対して、ユーザーが同ネットワークのネイティブトークン「ASTR」をステーキングすることで、開発者とユーザーが報酬を得られる仕組みとなっている。ユーザーは「dApp Staking」でdAppに「ASTR」をステーキングする事で、報酬を受取りながらも、開発者を支援することが可能となる。

さらにアスターネットワークは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)およびウェブアセンブリ(Wasm/WebAssembly)用の仮想マシン「Wasm VM(Wasmバーチャルマシン)」をサポートしている。そのため同ネットワークでは、イーサリアム(Ethereum)やウェブアプリケーション(Web App)を開発していた開発者が分散型アプリケーション(dApps)を開発しやすい環境が整っているとのこと。

なおアスターネットワークは、シンガポール拠点のステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発を主導しており、同社のCEOも渡辺創太氏が務めている。

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    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Lidiia-Moor

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    この記事の著者・インタビューイ

    大津賀新也

    「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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