仕組み債のDeFi「Cega」、イーサL2アービトラムでローンチ

Cegaがアービトラム上にローンチ

日本発のDeFi(分散型金融)プロジェクト「Cega(セガ)」が、新たにアービトラム(Arbitrum)上にローンチしたことを7月10日発表した。

「Cega」は、債券とオプションを組み合わせた仕組債をブロックチェーン上で取り扱う初のプロトコルとして、2022年6月にSolana(ソラナ)ブロックチェーン上にメインネットローンチ。今年4月にはイーサリアム上にローンチし、同プロジェクトとして初めてマルチチェーン展開していた。

そのため今回のアービトラムへのローンチは「Cega」として3つ目のブロックチェーン対応になる。

なおアービトラムはイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューションだ。同ネットワークではスケーリング技術のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用し、イーサリアムの安全性を保ちつつオフチェーンでの高速処理を実現している。

またアービトラムでローンチした「Cega」では、6月30日よりイーサリアム上の「cega」で導入した新プロダクト「Puppy Vault(パビーボルト)」および「L2 Vault(L2ボルト)」を含めた9プロダクトを提供している(イーサCegaと同数)。

なお「Puppy Vault」は、ドージコイン(DOGE)およびシバイヌ(SHIB)にエクスポージャーをとるバスケットオプションであり、「L2 Vault」は、アービトラム(ARB)およびオプティミズム(OP)にエクスポージャーをとるバスケットオプションである。

Cegaとは

「Cega」は、基本的なオプション (コール=買う権利、プット=売る権利など)と高度な条件を付加したエキゾチックオプションを組み合わせた仕組債にステーキングできるサービスだ。この仕組債はノックインとノックアウトのバリアオプションとプットとコールのバスケットオプションの条件を付与したフィクスト・クーポン・ノート(FCNs)として組成しているとのこと。

ちなみに「エキゾチックオプション」とは、権利行使価額や原資産価格の決め方などが特殊な条件となっているオプション。「ノックイン」は資産があらかじめ決められた価格(水準)を下回ることで、「ノックアウト」は、あらかじめ決められた価格(水準)を上回ることを指す。

また「バリアオプション」とは、原資産価格がある一定の価格(バリア)に到達(ヒット)するか否かで、権利が発生もしくは消滅するオプションのこと。

そして「バスケットオプション」は、複数の資産のポートフォリオを原資産とするオプションである。最後に「フィクスト・クーポン・ノート(FCNs)」は、 一定の条件の元、投資家に定期的なクーポン支払いを提供する金融商品のことである。

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    参考:cega
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

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    大津賀新也

    「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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