OpenSea、レイヤー 2「ZORA NETWORK」基盤のNFTサポート開始

OpenSeaがZORA NETWORKのNFT対応

大手NFTプラットフォーム「オープンシー(OpenSea)」が、レイヤー 2ブロックチェーン「ゾラネットワーク(ZORA NETWORK)」に対応したことを7月8日発表した。

これによりユーザーは、「ゾラ」でミント(発行/鋳造)されたNFTを「オープンシー」で売買可能になったとのこと。またクリエイターは「オープンシー」のNFTツールを使用して、「ゾラネットワーク」上にNFTをデプロイできるようになったという。

なお「ゾラネットワーク」は、NFTミントプラットフォーム「ゾラ(ZORA)」によって先月22日に公開された独自のレイヤー2ブロックチェーンだ。「ゾラネットワーク」は、「OPメインネット」の開発元であるOPラボ(OP Labs)提供のソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」により立ち上げられている。「OPスタック」は、「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアである。

「ゾラ」のCEO兼共同創設者のジェイコブ・ホーン(Jacob Horne)氏は「ゾラネットワーク」について以前、ブロックチェーンメディア「ディクリプト(Decrypt)」の取材に対し、「イーサリアムと比較して25倍安く(NFTを)ミントできる」と説明していた。

現在「オープンシー」は「ゾラネットワーク」の他に、「オプティミズム(Optimism)」や「アービトラム(Arbitrum)」、「イーサリアム(Ethereum)」、「ポリゴン(Polygon)」、「クレイトン(Klatyn)」、「ソラナ(Solana)」、「BNB」、「アバランチ(Avalanche)」といった8つのブロックチェーンに対応している。

なお前述した「オプティミスティックロールアップ」は、イーサリアムのレイヤー2で使用される「ロールアップ」技術のひとつ。正当性の検証方法をレイヤー1(イーサリアム)に提出されるデータはすべて正当なものであるという「楽観的(オプティミスティック)」な前提に基づいて検証を行う手法にて、スケーラビリティを確保している。

なお「ロールアップ」とは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。

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参考:OpenSea
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor・olegback

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。