ブラックロックの現物ビットコインETF、ナスダックがSECに再申請

ナスダックがブラックロックの現物ビットコインETFをSECに再提出

ナスダック(Nasdaq)が、ブラックロック(BlackRock)によるビットコインの価格を反映する上場投資信託(ETF)の上場申請を米証券取引委員会(SEC)に再提出し、詳細を追加したことを明らかにした。

先週6月28日にSECへ提出された最新の申請書によると、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースグローバル(Coinbase Global)がブラックロックのETFの監視を行うとのこと。

この動きは、ナスダックが最初に提出した書類が不明確で不完全なものであるとして、SECが懸念を抱いていたことを受けたものである。またSECはシーボーグローバルマーケット(Cboe Global Markets)に対しても、フィデリティ(Fidelity)の現物ビットコインETFの申請に関して、同様の懸念を示していた。

SECは先月、取引所としての登録を怠ったとしてコインベースを提訴した。シーボーが提出したフィデリティのビットコインETFの書類によると、コインベースのプラットフォームでは、5月の米ドル建てビットコイン取引のおよそ半分を占めていた。

コインベースは先月マンハッタン連邦裁判所に提出した書簡の中で、同社のプラットフォームで取引されている暗号資産は「投資契約」ではなく、したがって証券でもないため、規制当局には民事請求を追求する権限がないと主張。SECの訴訟を破棄するよう裁判官に求めると述べた。

SECは、2022年1月にフィデリティが申請したものを含め、近年数十件の現物ビットコインETFの申請を却下している。

その全てのケースにおいてSECは、提出書類の内容が、詐欺的・操作的行為の防止や、投資家と公共の利益を保護するための基準を満たしていなかったと主張をしている。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Nasdaq refiles BlackRock’s bitcoin ETF application with SEC
Reporting by Jaiveer Singh Shekhawat in Bengaluru and John Mcrank in New York; Editing by Shailesh Kuber
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

広告