見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」、FiNANCiEでトークン追加発行

KYUKON WAGYUプロジェクトがFiNANCiEでトークン追加発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」のコミュニティトークン(CT)の追加発行および販売開始を6月29日発表した。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」は、黒毛和牛「KYUKON WAGYU」の誕生ストーリーを通じて、2020年代を生き抜く地方生産者の在り方を模索するプロジェクト。レストラン事業を展開するTOYO JAPANが昨年9月29日に発足し、「FiNANCiE」上でトークンを新規発行していた。

なお「KYUKON WAGYU」は、熊本県菊池市の畜産農家「山瀬牧場」を家業としながら全国各地の良質な食肉を紹介する肉師としても活動する山瀬健策(やませけんさく)氏が育てる黒毛和牛。東京目黒には、山瀬氏プロデュースの焼肉レストラン「きゅうこん」がある。

またプロジェクトを発足したTOYO JAPANは、パリに本店を持ち、フランスの革新派美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ2020」にも掲載された「Restaurant TOYO Tokyo」などを運営する企業である。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」では、トークン発行とトークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティで、生産者と消費者がパートナーとなって創り上げる「次世代の畜産流通と収益モデル」の実現にチャレンジしている。

また同プロジェクトでは、初回ファンディング(トークン販売)で集まった支援金にて仔牛を購入。サポーターからネーミングアイデアを募集し「トークン投票」機能を活用した決選投票によって「やまこ」という名前が決定したという。このようにサポーターと共に「仔牛をせり、育て、いただく」という、約20ヶ月にわたる一連のプロセスを共有するとのこと。

仔牛の生育から流通に至るオープンな情報提供にこだわった「見届ける畜産」を実践しながら、肉のプロフェッショナルで肥育農家でもある山瀬氏の視点により、世代を超えて楽しめる「家族の食育」に取り組んでいくとのことだ。

今回の第2回ファンディングは、放牧場をはじめとする周辺環境の整備に加え、NFTを活用した経済圏の拡張を目的に実施するとのこと。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」の第2回ファンディング実施期間は6月29日から8月10日20時が予定されている。

なお「FiNANCiE」で発行されているコミュニティトークンは金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

今回のトークン販売メニューは9つ用意されており、5,000pt~300,000ptで購入ができる。

それぞれのメニューによってトークンの獲得数が異なる他、購入者にはコミュニティへの参加と投票企画・抽選応募への参加の権利が付与される。またその他にもメニューによっては、「ガストロノミーツアーへの参加権利」や「放牧場の記念プレートに名前記載」、「GOCHISOHクーポン」、「肉師®︎オリジナルTシャツ」、「放牧場リアルタイム配信視聴権」、「KYUKON カード#1(NFT)」、「肉師®が贈る至福のセレクション」、「放牧場スポンサー枠」、「KYUKON WAGYU 超希少部位購入権」などが支援特典として用意されている。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、TOYO JAPAN株式会社の代表取締役である阿部洋介氏より以下のコメントを得た。

「KYUKON WAGYUプロジェクト」は、仔牛を”せり、育て、いただく”。見届ける畜産×食育のプロジェクトになります。2022年11月29日に、第1回ファンディングで、300万円を達成し、300名以上のコミニュティメンバーが集いました。関係人口は、地方創生でも重要な事になります。この度、次のステージに向かい第2回のファンディングを行い、放牧場の設置にむかい、更に活動の輪を広げたいと思います。

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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