ポリゴンラボ、新ロードマップ「Polygon2.0」発表。zkp活用

ゼロ知識証明を活用したポリゴン新ロードマップ「Polygon2.0」が発表

ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したポリゴンの新しいロードマップ「Polygon2.0」を6月13日に発表した。

ポリゴンラボによると「Polygon2.0」はポリゴンのエコシステムに価値を創造、交換、プログラムすることを可能にする「バリューレイヤー(Value Layer)」の概念を導入するためのブループリント(設計図のようなもの)であるという。この構想の中にはポリゴンが稼働するブロックチェーンをシームレスに接続することも含まれている。

なおポリゴンは現在、ポリゴンPoS(Polygon PoS)の他、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューションであるポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)の2つのブロックチェーンを稼働している。

またその他にも、アプリ固有のチェーンを構築できる「スーパーネット(Supernets)」や、クライアント側での検証を採用した新しい仕様のパブリックチェーン「ポリゴンミデン(Polygon Miden)」の開発が進められている。

今回発表された「ポリゴン2.0」は、プロトコルのアーキテクチャやガバナンス、トークノミクスを含めたポリゴンのほぼ全てを大胆に再構想する一連のアップグレードであるという。そのため今後4週間にわたって一連の発表がされたのちにガバナンス投票が実施されるとのことだ。

なお来週19日には最初の発表となる「ポリゴンPoS(Polygon PoS)での対応」が行われる予定だ。

ポリゴンラボの代表であるライアン・ワイアット(Ryan Wyatt)氏はツイッターにて、「ポリゴン2.0の核心はポリゴンzkEVM、ポリゴンPoS、およびスーパーネット全体の統合とトークンの進化、長期的な分散型ガバナンスの確立である」と語っている。

またワイアット氏は、「これらのアップグレードはイーサリアムに競合しており、ポリゴンが目指すイーサリアムのスケーリングから遠ざかっているのではないか」という質問に対し、「全くの逆である」と否定し、「イーサリアムが決済層を担い、ポリゴンはトランザクション層となると考えている」と回答している。

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参考:ブログ記事
デザイン:一本寿和

images:iStocks/sandipruell

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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