21Shares、Lido DAO(LDO)のETPを提供開始

21SharesがLido DAO(LDO)のETP提供開始

スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、暗号資産「Lido DAO(LDO)」のETP(上場取引型金融商品)ローンチを6月12日発表した。

「LDO」は、リキッドステーキングプロトコル「リド(Lido)」のガバナンストークンだ。今回21シェアーズが提供を開始した「21Shares Lido DAO ETP(LIDO)」は、「LDO」へのエクスポージャーを投資家に提供する金融商品となる。

同商品は12日よりスイスの証券取引所のBX Swiss(ビーエックススイス)にティッカーシンボル「LIDO BW」として上場している。14日にはフランスの証券取引所ユーロネクストパリ(Euronext Paris)に上場予定とのこと。今後はドイツなど欧州22ヵ国の取引所で取り扱われる予定とのことだ。

なお21シェアーズは、暗号資産(仮想通貨)投資商品を提供する21.co(トゥエンティワンカンパニー)の子会社だ。21.coは昨年9月に約36億円(2500万ドル)を調達し、評価額が約2870億円(20億ドル)に到達。これにより21.coはユニコーン企業になっている。

またリキッドステーキングとは、プルーフオブステーク(PoS)を採用するブロックチェーンにおいてステーキングを行う際に、ロックした資産と「1:1」の割合で価値が担保されているトークンを発行することで、ロックされた資産に疑似的な流動性を与えることができるようになるサービスだ。

「リド」では、イーサリアム(Ethereum)のステーキングと引き換えに「stETH」と呼ばれるトークンを発行している。ユーザーは付与された「stETH」でDeFi(分散型金融)を利用して再度ETHに交換できる他、「stETH」をレンディングなどで運用を行えば利回りを得ることも可能だ。

なお「リド」ではイーサリアムの他にもポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)のリキッドステーキングを提供しており、それぞれにおいて「stMATIC」、「stSOL」を発行している。

また「リド」は、ポルカドット(DOT)およびクサマ(KSM)の対応もしていたが、3月15日よりDOTとKSMの「リド」への入金は終了しており、6月22日にはステーキングが自動的に解除。8月1日に正式にサービスが終了する予定になっている。

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参考:21Shares
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Ket4up

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。