米ロビンフッドがADA・MATIC・SOLを上場廃止へ、SECの証券指摘受け

ロビンフッドがADA・MATIC・SOLを上場廃止へ

米投資アプリ運営のロビンフッド(Robinhood)が、同社プラットフォームにおいて取り扱う暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)・ポリゴン(MATIC)・エイダ(ADA)の3銘柄について、上場廃止することを6月9日発表した。

その発表によると同3銘柄の上場廃止は、6月27日18:59(東部標準時間)に実施するという。これ以降にユーザーアカウントに残っているADA・MATIC・SOLについては、その時点での市場価格にて自動的に売却が行われるとのことだ。

これによりロビンフッドでの取り扱い暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)、コインパウンド(COMP) 、シバイヌ(SHIB)、チェーンンリンク(LINK)、ユニスワップ(UNI)、アバランチ(AVAX)、ステラルーメン(XLM)、USD Coin(USDC)、アーベ(AAVE)、テゾス(XTZ)の15銘柄になる予定だ。

今回の暗号資産の上場廃止は、米証券取引委員会(SEC)による海外暗号資産取引所バイナンス(Binance)およびコインベース(Coinbase)への提訴を受けたものとなる。両取引所への訴状では、ADA・MATIC・SOLを含んだ両取引所が取り扱う複数の暗号資産について、未登録の有価証券であると指摘していた。

ロビンフッドはツイッターにて、上場廃止予定の暗号資産が「不透明な部分がある」とし、今回の判断に至ったと説明している。

また同社は「我々は暗号資産の未来を信じており、米国での規制の明確化を求め続けることで、顧客が市場により安心して参加できるようになることを願っている」と述べている。

なおSECの提訴およびロビンフッドの対応を受け、記事執筆時点においてADA・MATIC・SOLの3銘柄は、1週間比にてマイナス27~29%の価格下落をみせている(6/12 14:30コインマーケットキャップ調べ)。

ソラナ財団(Solana Foundation)は6月11日にツイッターにて、SOLが証券であるとしたSECの指摘について「同意しない」と表明している。

またポリゴンラボ(Polygon Labs)は11日にツイッターにて、「ネットワークセキュリティを重視した結果、MATICは幅広い層が利用できるようにしましたが、いつでも米国をターゲットにしないアクションに限定してきた」、「私たちは米国外で開発し、米国外で展開した」とコメントしている。

 

 

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参考:ロビンフッド
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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