Kraken NFTが正式ローンチ
米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、NFTマーケットプレイス「クラーケンNFT(Kraken NFT)」の正式ローンチを6月8日発表した。昨年12月のパブリックベータ版の公開から約半年後の正式版ローンチとなった。
なお「あたらしい経済」編集部が確認したところ、パブリックベータに引き続き正式版でも日本人居住者は「クラーケンNFT」のアカウントを作成することはできない。
「クラーケンNFT」の正式ローンチにより、同マーケットプレイスでは利用可能なNFTコレクション数が70から250以上に拡大し、レディット(Reddit)上で展開されるNFTアバターコレクション「コレクティブル・アバターズ(Collectible Avatars)」にもアクセス可能になったとのこと。
また今までの「クラーケンNFT」では、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)に対応していたが、今回ポリゴン(Polygon)のブロックチェーンにも対応したという。
そして今回の正式ローンチに伴い「クラーケンNFT」では、英国のF1チーム「ウィリアムズ・レーシング(Williams Racing)」のNFTが販売されるとのこと。またこのNFT保有者の中から抽選で、保有NFTのビジュアルが「ウィリアムズ・レーシング」のリアウイングに掲示される機会が提供される予定だ。
なおクラーケンは「ウィリアムズ・レーシング」と今年3月に提携しており、「ウィリアムズ・レーシング」の公式web3パートナーとなっている。
クラーケンNFTとは
「クラーケンNFT」は、ガス代を支払うことなくNFTの取引が行えるNFTマーケットプレイスだ。「クラーケンNFT」は昨年11月にベータテスト版として公開され、同年12月にパブリックベータ版として公開された。
ベータテスト版では、昨年5月にウェイティングリストに応募し抽選で選ばれたユーザーのみが参加できる状況だったが、パブリックベータ版ローンチ以降、サービス対象地域のユーザーへサービス利用が解放されていた。
また「クラーケンNFT」では「NFT screener tool(NFT スクリーナーツール)」導入により、NFTに関するリアルタイムの市場データや平均販売価格、各コレクションの詳細な統計も確認できる。
さらに「クラーケンNFT」での取引には現金や200種類以上の暗号資産が利用できる為、従来のNFTマーケットプレイスと違い、そのNFTが発行されたチェーンの暗号資産を用意しなくて済む仕様となっている。
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参考:Kraken
images:iStocks/royyimzy・dalebor