【速報】バイナンスUSが米ドル入出金を停止へ、SECの措置を受け提携銀行の意向で

バイナンスUSが来週にも米ドル入出金を停止へ

米暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスUS(Binance.US)が、米ドル入金の停止を6月9日11:30(日本時間)に発表。来週にも米ドルの出金ができなくなる可能性をアナウンスした。

バイナンスUSによると入金停止の対応は、米証券取引委員会(SEC)が同取引所の関連資産凍結を6月6日に裁判所へ緊急要請した影響によるものだ。バイナンスUSの銀行パートナーは、このSECの要請を考慮して、早ければ6月13日に米ドル建てのチャネルを停止する意向を見せているとのこと。

つまり、この銀行パートナーによる措置が実行されれば、バイナンスUSでは米ドル建ての入出金対応ができなくなるというわけだ。

バイナンスUSはこれを受け、本日米ドルの入金を停止。ユーザーへ6月13日までにアカウントから米ドル出金することを促している。ユーザーには、取引量の増加や週末の銀行休業により、銀行送金での出金について通常より時間がかかる場合があるともアナウンスしている。

またバイナンスUSは、来週からプラットフォームでのBTC-USDをはじめとした米ドル取引ペアの上場廃止も発表している。なおBTC-USDTといった米ドルステーブルコインとの取引ペアは継続するとのこと。

バイナンスUSは、「より安定した銀行パートナーを確保するまで、バイナンスUSは、少なくともしばらくの間、暗号資産のみの取引所として存続します」と述べており、「当社はすべての顧客資産に対して1:1の引当金を維持しており、顧客資金は常に安全、確実、かつ利用可能です」と説明した。

また「米国でのデジタル資産市場の繁栄を望む人々のために前進する道を求めて戦う私たちを、引き続きご支援くださいますようお願いいたします」ともコメントを残している。

 

  

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/doomu

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

広告