イーサリアムネームサービス、ENSをWeb2ドメインとしても利用可能な「.box」を発表

ENSがインターネット上で利用可能なドメイン「.box」を発表

イーサリアム(Ethereum)ベースのアドレスネーミングサービス「イーサリアムネームサービス(ENS:Ethereum Name Service)」のリード開発者ニック・ジョンソン(Nick Johnson)氏が、ENS上で従来のインターネットドメインと同様にDNSルーティングができるドメイン「.box」の展開を6月7日に発表した。

「ENS」は、複雑な文字列から構成される暗号資産のウォレットアドレスを認識しやすい「任意の文字列」と紐付けることができるイーサリアムブロックチェーン基盤のアドレスネーミングサービスだ。インターネットにおけるDNS(Domain Name System)のようなサービスとなる。

「ENS」を利用して取得したアドレス用の文字列は一般にENSと呼ばれており、「.eth」などの拡張子が付属する。なおENSはNFTとしても発行される。

ENSのユーザーはDeFiやweb3ゲームでユーザーネームのように取得した文字列を使用することができ、ENSに対応したウォレットでは送金時に送金先のアドレスの代わりにアドレスに紐づいた文字列を利用することもできる。

今回展開される「.box」ドメインは、取得したENSの文字列と同じ文字列をWeb2用ドメインとして利用できるようにするものだ。電子メール用のドメインとしても利用できるという。なお開発は「My.box」と協力して行われておりリリースは今年9月に予定されている。公式サイトにリリースまでのカウントダウンが確認できる。

ドメインの取得や転送は「.eth」などの以前から提供されるENSと同じようにオンチェーン上で行うことができ、ドメイン取得時に発効されるNFTの所有者がDNSとENSの両方を所有することになる。

ENSに関しては6月1日、ウォレットアプリ「レジャーライブ(Ledger Live)」とハードウェアウォレット「レジャー(Ledger)」シリーズの全製品がENSのサポートを開始している。

関連ニュース

参考:My.box公式ページ
デザイン:一本寿和

images:iStocks/metamorworks

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告