SBI出資の英ゾディアカストディ、機関顧客にイーサ(ETH)ステーキング提供へ。ソフトバンク出資ブロックデーモンと

ゾディアカストディとブロックデーモンが機関顧客にイーサステーキング提供

ゾディアカストディ(Zodia Custody)がブロックデーモン(Blockdaemon)と共同で、機関投資家向けのイーサリアムステーキングサービスを提供することを6月6日発表した。

発表によるとゾディアカストディは、機関投資家向けにステーキングサービスを提供する初の銀行所有のカストディアンになるとのこと。なおゾディアカストディのサイトによると、同サービス提供開始は近日中とのことだ。

ゾディアカストディは、英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank:SCB)のベンチャー投資&インキュベーションユニットであるエスシーベンチャーズ(SC Ventures)と、米大手資産運用会社ノーザントラスト(Northern Trust)が設立した、機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)のカストディソリューションを提供する企業。

またブロックデーモンは、機関投資家向けに暗号資産のウォレットやステーキング、ノード管理のインフラなどを提供している企業だ。

今回の取り組みについてブロックデーモンのCEO兼創業者であるコンスタンチン・リヒター(Konstantin Richter)氏は「ゾディアカストディはデジタル資産インフラ開発のパイオニアです。私たちはバリデータのステーキングとノード管理によって彼らの機関投資家の顧客をサポートすることで、彼らと提携できることを嬉しく思っています」とコメントしている。

ゾディアカストディは今年4月、SBIホールディングスから出資を受けている。またSBIの子会社であるSBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)はゾディアと合弁会社を設立することを今年2月に発表。この合弁会社では、日本を拠点に機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供する予定とのことだ。なお予定出資比率は、SBI DAHが51%、ゾディアが49%となることが公表されている。

またブロックデーモンは、これまでにソフトバンクの「Vision Fund 2」、ゴールドマンサックス、セールスフォースおよびシティバンクなどから資金調達を行なっている。同社の2022年1月時点の評価額は、32.5億ドル(約4,100億円)となっている。

関連ニュース

参考:ブロックデーモン
デザイン:一本寿和

images:iStocks/StationaryTraveller・iam2mai

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した