OKXがコマイヌのカストディサービスを採用
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供するコマイヌ(Komainu Holdings)をカストディアンに選定した。両者は提携を6月6日に発表している。
これによりOKXは、コマイヌ提供のデジタルアセット担保管理サービス「コマイヌコネクト(Komainu Connect)」を採用し、OKXのプラットフォームを利用する機関投資家向けに安全な分離保管資産の取引を提供するとのことだ。
なお「コマイヌコレクト」では、取引相手(OKX)に担保を預ける必要性がなく、代わりに資産を同サービスに預けることが出来るため、顧客(機関投資家)のカウンターパーティーリスク(取引相手の信用リスク)を軽減できるとされている。これにより顧客は、カストディに保管された資産で24時間365日取引を行うことができる為、資産を分離し安全に保管しながら、投資機会を最大化できるとのことだ。
OKXのグローバルチーフコマーシャルオフィサーであるレニックス・ライ(Lennix Lai)氏は「機関投資家は、投資機会が発生した際に資本を投下する能力を維持しながら、資産が大手カストディアンに安全に保管されているという安心感を必要としています。今回、私たちはコマイヌと提携し、投資家が資産を安全に保ちつつ、リターンに妥協しない方法を提供できることになりました。これをうれしく思います」とリリースでコメントしている。
コマイヌは、野村證券、デジタル資産管理会社CoinShares(コインシェアーズ)、デジタル資産セキュリティ会社Ledger(レジャー)の3社によって2018年に設立されたジョイントベンチャー(JV)だ。機関投資家向けの暗号資産カストディ事業は2020年6月から開始している。日本企業からは野村総合研究所(NRI)やクリプトガレージが出資している。
なお「コマイヌコレクト」は今年4月に提供開始されたサービスだ。今回OKXは、同サービスの最初のクライアントとなったようだ。
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参考:OKX
デザイン:一本寿和
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