JPモルガン、インドの銀行とブロックチェーンの試験運用を開始=報道

JPモルガンがインドの銀行とブロックチェーンの試験運用を開始

金融大手JPモルガン(JPMorgan)がインドの銀行6行と提携し、同国の国際金融ハブ「ギフトシティー」にて銀行間ドル取引を決済する為のブロックチェーンプラットフォームを導入した。ブルームバーグが6月5日報じた。

「ギフトシティー(グジャラート国際金融テックシティー:Gujarat International Finance Tec-City)」は、エリア内に金融オフショア取引の経済特区等を有する金融・IT特区。外貨建貸出が原則禁止されているインド国内で唯一外貨建貸出が可能な地域でもある(その他源泉税や10年間の法人税免除など)。

報道によると今回JPモルガンが提携したのは、「ギフトシティー」にある自身の銀行部門に加え、HDFC銀行、ICICI銀行、アクシス銀行、イエスバンク、インダスインド銀行などの大手民間金融機関とのことだ。

JPモルガンはこの取り組みについて、同社のホールセール決済取引プラットフォーム「Onyx(オニキス)」を使用して、6月5日から今後数カ月間かけて試験プロジェクトを実施するとのことだ。「オニキス」導入により、24時間365日の取引が容易になると説明されている。

なお「オニキス」には、イーサリアムのエンタープライズ向けブロックチェーン「クオーラム(Quorum)」が基盤技術に採用されている。ちなみに「クオーラム」は元々JPモルガンが開発していたブロックチェーンだが、2020年8月に米ブロックチェーンソフトウェア会社のコンセンシス(ConsenSys)が買収し、現在は同社が「クオーラム」のサービス提供を行っている。

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参考:ブルームバーグ
デザイン:一本寿和

images:iStocks/LewisTsePuiLung

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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