クリプトドットコム、シンガポールでデジタル決済トークンライセンス取得

シンガポールでライセンス取得

海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)が、シンガポール金融管理局 (MAS)よりデジタル決済トークン (DPT) サービスの主要決済機関 (MPI) ライセンスを取得したと6月1日発表した。

これによりクリプトドットコムは、シンガポールにおいてDPTサービスを提供することが可能になった。なおクリプトドットコムは、昨年11月にMASより原則承認(IPA)を受けていた。

ちなみに米ナスダック上場の大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)やブロックチェーンドットコム(Blockchain.com)などの著名暗号資産企業も昨年、IPAを取得している。

クリプトドットコムのCEOであるクリス・マルザレク(Kris Marszalek)氏は「MASは、デジタル資産分野の責任あるイノベーションを保証する規制当局として世界的に認知されている」とし「私たちは、消費者保護・安全・安心を優先する規制当局からライセンスを取得できたことを誇りに思う」と述べている。また今後もMASと協力していくと伝え、「私たちのホームマーケットであるシンガポールで暗号資産の最前線をリードしていきたい」と語った。

多くの国でライセンスを持つクリプトドットコム

クリプトドットコムは昨年、多くの各国規制当局からの事業者ライセンス取得を進めていた。

昨年6月にはドバイ仮想資産規制局から暗号資産ライセンスの仮承認、シンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの基本承認を受け、同年7月にはイタリアの規制当局OAMによるサービス提供の承認、キプロスの証券取引委員会(CySEC)からの承認を得ている。

そして昨年8月8日には韓国での電子金融取引法および仮想資産サービスプロバイダー登録、11日にはケイマン諸島金融管理局の規制認定、15日にはカナダのオンタリオ証券委員会(OSC)より暗号資産事前登録業者として承認、18日には英国の金融規制当局FCAより暗号資産事業者として認可をされている。また、9月28日にはフランスでデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)として同国金融庁に登録されている。

なお同社は、カナダのオンタリオ証券委員会に事前登録引き受け書類「Pre-Registration Undertaking(PRU)」も提出している。

「PRU」は2022年8月にカナダ証券監督庁(CSA)が、カナダで暗号資産関連サービスを展開する予定の企業に対して導入した事前登録制度だ。

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参考:クリプトドットコム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Abscent84・Kandl

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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