アバランチのAva Labs、ブロックチェーンフルマネージドサービス「Ava Cloud」発表

Ava Labsが「Ava Cloud」発表

レイヤー1ブロックチェーンAvalanche(アバランチ)開発の米Ava Labs(アバラボ)が、新たなプロダクト「AvaCloud(アバクラウド)」を5月25日に発表した。

発表によると「AvaCloud」は、事業者がブロックチェーンを簡単に構築するためのフルマネージドサービスだ。ノーコードでアバランチブロックチェーンを展開できるとのこと。

また同サービスでは、ワンクリックテストネットブロックチェーンを起動し、あらゆるユースケースや規制フレームワークに合わせてさまざまな機能によってカスタマイズしたブロックチェーンを構築できるとのことだ。

なおフルマネージドサービスは、ネットワークの運用・管理に関する一連の業務をサービス提供事業者に委託できるサービスのこと。「AvaCloud」では、ネットワークを管理および維持するための 24時間年中無休の技術サポートが受けられるという。

また「AvaCloud」は、アマゾンウェブサービス(AWS)のプレミアホスティングインフラストラクチャを採用しているとのこと。これによりサービスの信頼性を確保しているとのことだ。

「AvaCloud」のリリース時点では、韓国のコングロマリットのSK、人気ゲームアプリのBlitz(ブリッツ)、AAAゲームスタジオのShrapnel(シュラプネル)が同サービスを利用してカスタムブロックチェーンを設計しているとのことだ。

なお「AvaCloud」の利用については、プロダクトのWebサイトから問い合わせを行う必要があるようだ。

アバランチは、2020年9月にメインネットをローンチしたレイヤー1(L1)ブロックチェーン。

アバランチは異なるデータ構造を採用するContract Chain(Cチェーン)、Platform Chain(Pチェーン)、Exchange Chain(Xチェーン)の3つのチェーンで構成されたブロックチェーンであり、それぞれで重要機能の役割を分担している。

Cチェーンではスマートコントラクトの実行が可能なため、dAppsの構築に利用される。またPチェーンはアバランチにおけるメタデータを記録するチェーンとなっており、AVAXのステーキングやバリデーター、サブネットの管理に用いられる。そしてXチェーンは資産の作成およびトレードに特化したチェーンとなっている。

またアバランチでは、同ネットワークを利用して独自ブロックチェーンが構築できる「サブネット」の機能も提供されている。

アバラボでは4月6日、金融機関向けのサブネット「Evergreen(エバーグリーン)」をローンチしている。

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参考:Ava Labs
デザイン:一本寿和
images:iStocks/TU-IS

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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